さよなら沖縄 〜旅を終えて〜

毎年この時期の沖縄は、ミーニシに悩まされる。
沖縄で「ニシ」というのは、「北」のこと。
ちなみに、「ミー」は新しいという意味だから、ミーニシというのは冬の初めに吹き始める北風の名前。

ほんとは、梅雨の時期か10月くらいに来た方が、人はいないし、水も暖かいし、気候は穏やかだしで、いいことずくめなんだけど、仕事の関係でいつもこの時期になってしまう。

今回、18日から吹き始めたミーニシと低気圧に翻弄されたにも関わらず、なんとか3日も漕げたのは奇跡かもしれない。
神の島 浜比嘉島から出艇して、去年行けなかった浮原島へ行けたのも良かった。
雨の予報が続いたにも関わらず、傘をさして歩いたのは1時間もないっ…ってくらい、自分でも怖いくらいの "晴れ男" っぷりだった。


ケラマでのシーカヤックは、文句無く楽しい。
素晴らしい海の色と、のどかな自然に心から癒される。

ただ、キャンプが渡嘉敷島の阿波連か座間味島の阿真でしかできないというのは寂しい。
今回は阿波連だったが、ココは好きじゃない。
たぶん阿真のキャンプ場も似たようなものだろう。

ケラマでは無人島でのキャンプが禁止されているけど、届出制ではあるものの、唯一安室島だけはキャンプが可能。
ただし、その届出書には「実施目的」を書く必要があり、座間味村のWebサイトには、"調査、研究活動、教育・学習目的に限ってキャンプが可能\" とある。
はたして、ただ自然の浜でキャンプがしたいという希望だけで、許可がでるのだろうか?

"キャンプする事" が目的ではないけど、シーカヤックを利用したキャンプツーリングでは、キャンプ地の良し悪しが旅の印象を大きく左右するのも確か。
カヤッカーのマナーが向上し、いつの日か昔のように自由にキャンプができる日がきて欲しい。

しかし、ケラマへの希望はこの点だけ。
大規模リゾートホテルが無いので、島全体が素朴だし、豊かな自然も沢山残っている。
那覇からたったの1時間でこんなに素晴らしい場所に来れるなんて恵まれている。


来年も沖縄に来れるかどうかはわからないけど、もっとケラマの島々を巡ってみたいし、機会があれば西表島にも行ってみたい。

浮原島阿波連


P.S.
沖縄で食べた料理を2つほどご紹介。
左は「チラガー」と言って、豚の顔。「チラ」は顔で、「ガー」は皮のこと。
豚の顔は想像しないで、だまって食べてほしい。
コラーゲンが苦手な人でも大丈夫。
泡盛にぴったり。

右は「炊き肉」と言って、名前のとおり肉を薄い鍋で炊いて食べる料理。
元々奄美の料理らしいが、那覇でも一軒だけ店がある。
ジョッキのビール2杯と和牛ホルモンセットを食べて3,000円オーバーなので、気持ち的にはあと500円安ければ…って感じだけど、これはメチャクチャ旨い。

チラガー 炊き肉