軍艦は似合わない

前沖縄県知事の大田昌秀さんが編著した「これが沖縄戦だ」という本を持っている。


私が働いている会社は、沖縄に事務所がある。
今は宜野湾だが、昔は那覇市泉崎にあり、お隣が大田さんの事務所だった。
この本を買ったのはその頃だから、今から10年以上も前の話しだ。

その頃の沖縄出張といえば、ほとんどが一泊か二泊で、用事が済んだらトンボ帰りしていた。
もちろんカヤックもやっていない。
沖縄の綺麗な海は、もっぱら飛行機の上から見る程度だった。

先日、書棚にあったこの本のタイトルに目が止まり、何気なくページをめくってみたら、こんな写真があった。

IMG_6533.jpg 慶良間海峡に浮かぶ沢山の米国艦隊と、渡嘉敷島でゼロ戦の襲来に備える高射砲…。

信じられない光景!
写真がモノクロなので、実感としてわかもしれないが、もしこれがカラーの写真だったら…。

IMG_1182.jpg 同じように渡嘉敷島から阿嘉島を望む現在の光景。

どう考えても、この海に軍艦は似合わない!
極東にあるこの島々にやって来た米軍の兵士達は、この蒼い海を見て、どのような気持ちになったのだろう?
これから始まる戦いに怯えているのが精一杯だったのだろうか?

いまでも地球上の美しい大地や海で、戦いが続いている場所がある。
そして、国民を犠牲にしてせっせとミサイルや核の開発をしている国もある。
品の無い言葉を並べ、人を威嚇することしか考えていないバカな政治家のいる日本もしかり…。

人間から愚かさがなくなることは無いのだろうか?
その日が来る事を信じたい。