潮汐を考える

干潮と満潮の潮位の差。
カヤックをやってる人であれば誰もが頭の中にいれているだろう。

自分はツーリングの際、iPhoneにインストールした「タイドグラフ」で、現地の潮汐を確認している。

CA3I0119.jpg2011年11月3日11時19分
P4210033.jpg2012年4月21日10時19分

この写真は南三浦・毘沙門付近の様子。

上は2011年11月3日11時19分で、下は2012年4月21日10時19分。
城ヶ島における2012年4月21日の干潮時間は10時34分(+13cm)だったので、下の写真は、ほぼ潮が引ききった状態になる。

miura_20111103.jpg2011年11月3日の潮位表\n
miura_20120421.jpg2012年4月21日の潮位表\n

これが、両日の潮位表で、その差は約140センチ。
潮位がこれだけ違うと、まったく別の場所の様に見える。
この場所での正確な潮位の最大差はわからないが、だいたいこの位の違いじゃないだろうか。

P4210021.jpg 潮が満ちていれば、綺麗な貝殻が敷き詰められた海岸にス〜っと上陸できるが、潮が引いてる時だと、こんな感じで上陸することになる。


では、他の地域ではどうだろう。
毎年行っている新潟県の粟島は、日本海なので潮位の差はほとんど無い。
瀬戸内海は2.5〜3メートル。
日本で一番潮差があるのは、有明海で5メートル。
参考までに、城ヶ島と同じ2012年4月21日の潮位表を調べてみた。

ariakekai_20120421.jpg 5メートルも差があったら、海岸の様子はまったく違うだろう。
もしも有明海のとある場所で、この日の夕方に上陸してキャンプをする場合、上陸した場所から5メートル以上高い場所にテントを張り、カヤックも移動しておかなければならない。


大人の休日はワイルドにいく 1日目〜弓ケ浜から奥石廊〜
昨年4月末に行った伊豆キャンプツーリングの様子を海外の友人が見て、こんなコメントをくれた。

"One time I camped like this on pebbles between towering rocks topped by a lighthouse. The rocky archipelago is offshore. During the night the tide went up and we had to climb on the rocks. In this part of France tides are more than 11 meters high. We were safe on the rocks. And the top of the pebbles remained dry but the margin was too small to keep sleeping so close of the crashing wave. It was on H?aut de Br?hat lighthouse near Br?hat island."

なんと、彼がキャンプした場所では潮差が11メートルもある!
そして、驚くなかれアメリカ大西洋岸にあるファンディ湾の最大潮差は15メートルにもなるらしい。
世界は広い!