夏の終わりの健康診断 〜葉山大浜から江ノ島〜
二度目の五十肩のため毎朝布団の中の "伸び" でウグッっとなる…。
左腕は肉離れしているみたいで、ある角度では物が持ち上げられない…。
左足のふくらはぎは、秋田で負傷した打ち身が完治していない…。
更年期なのか、たまに体温調整がうまくいかない…。
夜9時以降は頭が16回転になり、難しい事は考えられない…。
ふむ…
私は今、何キロまでならシュシューと漕げるのであろうか?
友達のレディは、先週50キロの島渡りを含め4日間で145キロも漕いだらしい。
ここは久しぶりにちゃんと漕いで、健康診断をしておきますか。
金曜日、5人に声をかけ3人から返事が来た。
私「明日、江ノ島まで漕ぎませんか?」
タケ「う〜残念、明日も仕事なんです。」
ワン「江ノ島往復は腰的に距離があるので参加見送りま〜す」
イイ「参加できま〜す」
若干一名、私と同様健康に問題を抱えている人がいるらしい。

例によって葉山公園から出て江ノ島をグルっと周り、美味いものを食べて帰還する…というルート。
前回は、七里ヶ浜に緊急上陸するというハプニングがあったけど、今回はまっすぐ行けるんだろうか?
⇨七里ヶ浜の海は蒼かった 〜葉山大浜から江ノ島〜
駐車料金が500円に戻った葉山公園で出艇準備中。
イイダーは今年2回目? へ?年に何回漕ぐの?

今回からウィスパーにフラッグを装着。
前回、イイダーとタケさんの自作フラッグを目の当たりにし、それぞれの制作秘話を聞いて、迷わず "既製品" を買った。
ただし、カヤックへの取り付けは自分で工夫しないといけない。
ちなみに、自分のはまだ試行錯誤中なので、公開は後日ね。
大浜出艇時は6メートルくらいの北風が吹いていたけど、なんとか自立した状態を保っている。
大丈夫そうかな?!

江ノ島に向かって一直線。
霞んでいて、なんだかすご〜く遠くに見える。
海況は、北東の風に波が押されて、バウの向きが定まらない感じ。
デッキはずっとバシャバシャ濡れている。

沿岸とは違い、行き交う船は全速力で横切ったり、すれ違ったりするので、引き波もそれなりにあるから注意が必要。
こういう時フラッグを立てていると、なんとなく安心感がある。

イイダーはラダーを降ろし、なんの苦労もなく進んでいく。
「5万円の効果あってよかったあ」
そういう自分は、バウを江ノ島の左に定め、斜めになって進まないといけないのでちょっと面倒くさい。

今日の天気予報は、終日曇りで、時々雨がふるかもしれず…ってことらしい。
できれば、昼飯の時と撤収の時には降らないでほしい。
で、現在の天気は暑くもなく、寒くもなく、それほど蒸し暑くもなく快適。
薄くなった雲の向こう側に青空!が見えてる。
こりゃ、雨男vs晴男の対決は、晴男優勢ですかね? ホ〜ホッホッホ(by やまとなでしこ)

江ノ島の近くでは、例によって小型のヨットがいっぱいいる。
現場を通りかかった少数派の我々は、練習の邪魔にならないように、礼儀正しく道を空けて待つ。
相手も、礼儀正しく "すみませ〜ん" と言ってくれる。
目の前を小学生くらいの男の子が一人で横切った。
私「楽しい?」
子「はい!(にっこり)」
我が家の子供達は、家でテレビばかり見ているのに…なんだか頼もしい。

a.m. 11:05江ノ島到着。

江ノ島の辺りでは、SUPの人達がいっぱい。
釣り人達の邪魔をしないように、モーターボート、釣り船なども行き交い、海の上も賑やかでいかにも湘南の海っぽい。

江ノ島に上陸し、前回と同じくハルミ食堂で昼飯にした。
散々メニューとにらめっこしたあげく、注文したのは「江ノ島丼」。
サザエとしらすが入っていて、なかなか美味い。

お腹が満足したところで、このゴミだらけでドブの様な匂いがする海岸から離脱しますかね。
時間は12時半、目標到着時間は14時半…って無理すか?
風も吹いていないのに、何故かフラッグが斜めになっているイイダー艇。
またまた改造するらしい。

ぴったし干潮時間だけど、橋の下は通れた。
でも…


橋の先には、砂浜がとうせんぼしていて抜けられず、いったん上陸して、10メートルほどカヤックを運んで再出艇。
さて、2時間で着けるんだろうか…

ありゃ。
なんだか快晴で、風もやみ、海もまったりに変身してますけど…。
まさか日焼け止めを塗ることになるとは思わなかった!


いや〜〜思いがけずいい海になった!
晴男の完勝だ!…と盛り上がったところで海上休憩。
ふと後ろを振り返ったイイダーが一言。
「まだ江ノ島が大きく見える〜見なければよかったあ」
まだまだ先は長いですぜ!
菜島の鳥居が見えた辺りから、二人はダラダラ漕ぎに。
イイダーはシートにふんぞり返り、パチャパチャとGパを水につけて遊んでいる様に見える。
自分は半分漕いでは半分漂いながら、なんとな〜く進んでいる。
大浜に近づくと、海中には青い魚がひらひら泳いでいた。そういえば、この日アンドンクラゲは一匹も目にしなかった。
総距離 26.8キロ。
健康診断の結果は…「もっと努力しましょう」ということらしい。
