2冊の青い本

最近、青い本を2冊買った。

一つは「伊豆の大地の物語 -小山真人著-」、そしてもう一つは古本屋で見つけた「海の名前 -中村庸夫著-」。

IMG_8075_20131026.jpg 「伊豆の大地の物語」は、"伊豆は火山島だった" という事実に興味をそそられ、ネットの情報を見るだけでは物足りなくなって買ってしまった。
火山島への旅
どっこい伊豆は生きていた 〜手石海丘〜

ちょっと抜粋
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伊豆は南からやってきた…
(1) 深い海での海底火山活動の時代(二千万〜一千万年前)…このころの伊豆は、本州から南に数百キロメートル隔たった海底火山群だった。
(2) 浅い海での海底火山活動の時代(一千万〜二百万年前)…伊豆全体が浅い海と鳴ったため、海面上にその姿をあらわし、火山島になった火山もあった。
(3) 本州への衝突開始と陸域の出現(二百万〜百万年前)…伊豆が本州に衝突して合体しようとしていた時期である。この時初めて伊豆の大部分が陸地となり、以後は全ての火山が陸上で噴火するようになった。
(4) 陸上大噴火の時代(百万〜二十万年前)…六十万年前までに伊豆は本州から突き出た半島の形になり、現在見られる伊豆半島の原型ができあがった。陸地となった伊豆半島のあちこちで噴火がおき、天城山や達磨山などの大きな火山ができた。
(5) 伊豆東部火山群の時代(二十万年前〜現在)…二十万年前ころになると、箱根火山をのぞく他の火山は全て噴火を停止し、かわりに噴火を始めたのが伊豆東部海底火山群である。
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ねっ?
面白そうでしょ?!
まだ読み始めたばかりなので、面白い部分についてはまた紹介させてもらいます。

IMG_8076.jpg 「海の名前」は、タイトル通り、海に関わる様々な言葉の意味をわかりやすく説明してくれている本。

こちらも著者のあとがきを少しだけ抜粋
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海面は風に支配され、波は一瞬一瞬、造形を作り出し、海は表情を変える。
(中略)
夕刻、海岸で出会った汀の輝く金波。冬の北太平洋の凍てつく、金属のような固い波。空から見下ろしたサンゴ礁の、えも言えぬ色合い。
海は水の色、空の色、太陽の光、反射、海底の色、その深さや海中地形によって質感までも変わる。
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IMG_8079.jpg IMG_8077_20131026.jpg 本の中身は、実際に中村さんが撮影した美しい写真と共に、知っているようで知らなかった沢山の言葉の意味が優しい語り口で書かれている。

例えば「凪」について、こんな沢山の表現があるなんて知らなかった。
浦凪、磯凪、朝凪、夕凪、夜凪、油凪、光凪、小春凪、油波…。

海には本当に沢山の表情があるから、その一つ一つに名前が付けられているんだなあ〜。
楽しく勉強して、少しでも多くの言葉を知りたいと思う。