三度の三浦より好き 〜伊豆松崎周辺〜

三連休…ほんとは久しぶりの伊豆キャンプツーリングの予定だった。

私「さて、今週末の海況はどうですかね?」
イ「ウエザーニュースでは、土曜日に風が凄いことになっています。」
ワ「私もさっき天気図を見ていたところ。穏やかな週末はどこへ…」
タ「月曜日は高気圧に覆われて、良さげな感じですね。」
イ「2泊3日ののんびりツーリングがしたいので、伊豆ツーリングは11月2〜4の連休に変更しませんか?」

天気が良くても風が強くちゃ諦めるしかない。
そして意地悪に拍車をかけるがごとく、南の海上では相次いで台風が発生した。
今年の天気は何かおかしい。


土曜日、壬生義士伝を観ていると、ワンチャンからメールが入った。
「私はずっと漕いでいないので明日漕ぎたい!」
「どこがいいっすか?」
「伊豆にしましょうぞ」

松崎

日曜日の朝9時。
伊豆松崎の浜へカヤックを降ろした。
漕げる日は今日だけ。

松崎から出るのは初めて。
水道、トイレ、シャワーのある浜はどこなのか?車はどこに置けるのか?…何もわからずに松崎の町に入ると、カヤックを積んだ一台の車が路地に入って行くのが見えた。
やった!迷わず付いて行くと、その浜はあった。
オール完備で浜は目の前、適度な木陰や地元の人達用(?)のベンチもあって、とってもグッド!

地元のオジサン、オバサン達もフレンドリー。
オジ「その辺りはガラスの破片が落ちていたりするからカヤックに傷が付かないように気をつけて。」
オバ「今日はいい日だね。昨日は西が吹いていたよ。」

気に入りました!松崎。

PA130006_20131013.jpg撮影:ワンチャン

松崎には沢山のカヤッカーが来ていた。
どちらからともなくかける言葉は「どっちへ行くんですか?」。
南に行けば千貫門から波勝崎、北に行けば田子から黄金崎。

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カヤックを浮かべる直前まで考えた結果、我々は南に行くことにしたけど、振り返って見ると北も魅力的。

この後、コースタルカヤックスの村田さん御一行とすれ違った。
村「それはK1?(^^」
私「いえ、ウィスパーです(^^」
村「そのカヤックは黒?(^^」
ワ「軍艦色です(^^」

今日みたいな海の上ではみんなニコニコ。
でも、なんでこんな時間に雲見の方からやってきたんだろ?

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昨日の風でかき回されたせいか、潮は少し濁り気味。
でも、快晴で快適な天気があれば言う事なし!
思ったより台風ウネリも酷くなく、気持ちのいい海が続いている。

牛着岩

牛着岩(うしつきいわ)のしめ縄。
この島の名前や縄の由来は他のサイトが詳しいので書かないけど、このしめ縄は港と船の安全を祈願して張られている。
そして、縄のはるか向こうには、うっすらと富士山が見えている。
ヘタッピ写真だとよく見えないね。

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烏帽子山の脇を抜けて、千貫門に向かう。
この辺りは、崖に跳ね返されたウネリが増幅されて、ちょっとだけウネウネ。

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千貫門エリアに入った。
この辺り大好き!
三浦に三回行くなら、ここに一回来るだけで満足してしまう。

ウネリがあるので洞窟には入れない。

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千貫門の裏で昼飯休憩。
上陸するには、北側の浜の方が波が少なかったけど、"ゲートくぐって上陸" というのがココの決まり(自分で決めただけ)なので、南側の浜にした。

ファルトでゴロタの浜に上陸する場合は気をつかう。
まっすぐ上陸すると、カヤックが岩に乗り上げフレームを曲げてしまうこともあるので、自分は波の合間を見計らってカヤックを横に向けて海側に降り、すぐにカヤックを掴むようにしている。
ちなみに、波のある場所でカヤックから降りる場合は、海側に降りなければいけない。
陸側に降りると、やってきた波でカヤックに体当たりを食らわされてしまう。
そして、あまり岸に近い所で降りようとすると、波が引いた時、岩の上に乗かってしまうので、少しだけ岸から離れて降りる。
はたしてこの場所は…降りた所は腰の深さだった。

ワンチャンは大事をとって、波のない浜の端っこで上陸。
自分のカヤックも、エッチラオッチラその場所に運んだ。

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北側の風景。
ここで自分のカヤックを見て気がついた。
いつもより精悍に見える…はて…なんで?…ガ〜ン…答えは最後に。

千貫門

のんびりと昼飯を食べ、もう一度ゲートを通って帰途に着く。
潮位が上がり、ウネリも少なくなってきた。

烏帽子山PA130021.jpg

相変わらず釣り人が多いので、邪魔にならないように避けて行く。
何か浮いてる…と思って近づいてみたらウツボだった。
なぜ死んだんだろ?

帰りは烏帽子山とその手前にある岩山の間を通ってみた。
通路が狭く水深も浅いので、ウネリのタイミングを見て通過して行く。

雲見の辺りではダイビングボートが多く、どっちに進みたいのかわからない時があるので注意が必要だ。
それにしても、カヤックの横をスピードを上げながら通過するのはなんとかならないものだろうか。
けっこう危ない。


赤いカヤックとすれ違ったと思ったら、猛ダッシュでこっちに近づいてきた。
彼は同じ場所から出た人だった。
「釣りの成果は?」
「一匹釣ったところでリールが壊れてしまいました。仕方がないので少し漕いで運動してきます。」


今度は、親子連れのJAVAとすれ違った。
お互い手を振って別れる。
親子連れのJAVA?…ひょっとして伊豆で1度、三浦で1度会って話しをしたことがある人?
翌日その人にメールをしてみた。
「昨日、伊豆松崎の辺りを漕いできました。ひょっとして途中ですれ違いましたか?」
「ご明察の通りです。海はやはり狭いですねえ!」
やっぱりそうだった。

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まだ時間が早いので、堂ヶ島の手前まで行って、安城岬ふれあい公園の近くに上陸、休憩。
この浜は浮遊物が集まる場所のようで、沢山の流木とゴミが流れ着いていた。
でも海中は綺麗な感じなので、今度はスノーケルでもしてみたい。

堂ヶ島

町営の温泉で汗を流した帰り道、堂ヶ島では沢山の人が沿道の柵にへばりついて夕陽を撮っていた。
もちろん我々も、へばりついて写真を撮る。

夕飯は次郎長のラーメンで決まり。
ダイエット中だけど、カヤックの後で日本蕎麦は食べたくならない。
辛いスープが五臓六腑に染み渡って幸せ。


さて、千貫門で自分のカヤックを見て気がついた事は何か?…はい、パドルフロートを忘れていました。
気をつけないとね!

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