達成感味わえず 2日目〜撤退〜

昨夜は片瀬白田の民宿に泊まった。
焚火用の流木を探す必要がなく、テントや寝袋を広げる必要もなく、暖かい部屋で一杯(いっぱい?)飲んで寝るだけなので、とっても楽ちん。

片瀬白田 P1250048.jpg 2日目の日の出前、海の様子を見に海岸に行ってみた。
ウネリは少しだけ収まっている様に見えるのに、昨日上陸した港には相変わらず波が打ちつけていた。
風予報が変わり、午後には少し吹き始めるようだ。

朝飯を食べた後で、もう一度海岸に行くと、早めに吹き出した風のせいで赤沢方向の海にはうさぎが飛んでいる。
ふむ…
昨日の様なウネリだと、赤沢はもちろん、途中にある浜にも上陸できないかもしれない。
なにせ東伊豆は浜が少なく、ところどころにある小さな漁港はダイビングショップが出店しているので、使うことができない。
撤退しますかね!

昨日とは打って変わった暖かな日差しの中でしっかりとカヤックを乾かし、のんびりとトラベルスタイルバッグに詰め込んだ。


昨日、酒を飲み進めるにつれ動きの鈍くなる頭で考えていた事がある。
なぜ、稲取の手前から白田にかけて、あんなに速度がでなかったんだろう…。

2220_20150124.gif これは、1月24日 稲取の潮汐曲線。
中潮で13時半頃が干潮。
自分は潮が上げ始めた14時半頃に稲取の手前3キロの場所にいた。
稲取に着いたのが15時15分なので、計算すると速度は時速4キロ。すでにその頃から潮流の影響を受けていたことになる。
そして、稲取の岬を過ぎ白田までの4キロを進むのに90分かかったので、時速2.6キロ。
完全に潮流の影響を受けてしまった。

ところが、同じルートを漕いだ2013年7月13日では、潮流の影響を受けなかった。
最後の一声 〜外浦から片瀬白田〜

その日の潮汐はこんな感じ。

2220_20130714.gif ほぼ今回と同じ様な時間帯が干潮だったけど、この日は14時過ぎに片瀬白田に到着するペースだったので、上げ潮の影響を受けなかったのかもしれない。
ただ、一口に潮流と言っても、それは季節や海水の温度、気圧配置などに影響されるらしいので、単に上げ潮の時間だけが理由とも限らない。

ある情報によると、伊豆半島と大島の間は、上げ潮時に西南西の方向へ潮が流れるという。
ちなみに、もっとも苦労した昨年の伊東〜富戸(撤退)は、川奈から富戸までの5キロに4時間かかるという大激戦を強いられた。
東伊豆のいちばん長い日 〜伊東から富戸〜

この時の川奈(伊東)の潮汐はこんな感じ。

2202_20140322.gif 進まなかった時間帯は上げ潮。
ところが、この日は今回と逆に北から南に向かっていたにも関わらず、向い潮で進めなかった。
なぜなのか…

これは勝手な想像なんだけど、地形により反転した沿岸流が発生していた…って事なのかな?
この日は南風が強く吹き始めたので、なるべく岸の近くを漕いでいた。

map_20150125.jpg(想像)

海で起こる事はわからない事だらけ。
潮汐と潮流については、もっと勉強してみたいと思う。


(あとがき:2015-1-31)
こんな本を買ってみた。

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