西之島が止まらない

nishinoshima.jpg©海上保安庁

西之島が止まらない。
旧西之島を飲み込んだ、2015年2月23日時点の面積は「2.45km²」。

この辺りは海底火山が連なっている山脈なので、もし周辺の海水を取り除いたとすると、西之島は標高4,000メートルの火山の頂上にあたる。
火口の周囲400〜1,200メートルは、水深が50メートル以内で、その先はイッキに数千メートルの深さ。
ふ〜…
富士山より大きな規模の火山が噴火しているわけだから、目に見える部分だけでそのスケールを判断してはいけない。
西之島の火山活動の状況(2月23日観測)
西之島の変化

海上保安庁に載っている情報では、「西之島の面積は、活動開始以来ほぼ一定の割合で増加している。」とあるので、面積は今も増え続けている。
最終的にどれくらいになるんだろう。

伊豆諸島には大小合わせて100以上の島があるが、参考までに主だった島の面積を小さい順に並べてみた。(カッコ内は人口)

- 式根島 3.9km²(約600人)
- 利島 4.12km²(約300人)
- 青ヶ島 5.98km²(約200人)
- 神津島 18.48km²(約2000人)
- 御蔵島 20.58km²(約300人)
- 新島 23.87km²(約3000人)
- 三宅島 55.50km²(約3000人)
- 八丈島 69.48km²(約9000人)
- 伊豆大島 91.06km²(約9000人)

西之島の面積は、この2ヶ月間で「0.16km²」増加している。
仮に今の拡大ペースがあと18ヶ月続くと式根島と同じ大きさになり、92年後には伊豆大島と同じになる。
私は、92年後の西之島を見る事はできないけど、地球規模の時間軸で言えば、とんでもない大きさの島があっという間に出現することになる。
すごい!

ちなみに、旧西之島の辺りはこんな感じ。
上陸できそうに見えるけど、もちろん立ち入り禁止。
たぶん私が生きている間は行く事ができない。

nishinoshima2.jpg©海上保安庁