思い立ったら骨折り損 尾瀬1日目〜鳩待から見晴〜

今年の夏はめちゃくちゃ暑い!
先週は意を決して諸磯へ涼みに行ったけど、さて今週はどうしましょう…。
ふと、山なら快適に過ごせるんじゃないかと思い立った。


8月8日、土曜日。
日本の道がお盆帰りで混み混みになる前に移動してしまおうと、朝3時半に家を出発。
iPhoneのナビに目的地を入れると、見知らぬルートを案内された。
東名高速に入って厚木から圏央道を使うルートかあ〜…尾瀬と言えば練馬から関越でという頭が出来上がっている古い人間にとっては、東名で行くってのがどうにもピンとこない。
今回は心の準備ができていなかったので、"とりあえず" "いつもどおり" 練馬インターを目指すことにした。

早出した甲斐があって、渋滞ゼロで7時には戸倉の第一駐車場に到着。
休憩時間を除くと自宅から3時間と近いけど、ここから鳩待までは乗り合いバスで行かなければならない。

鳩待

鳩待に着いたら昼飯のオニギリを買おうと思っていたのに、売店がやっていない。
普通だったらとっくに開店しているはずなのに…なんで?
とりあえずプラティパスに水だけ詰めて、誰もいない裏の登山口からアヤメ平に向かうことにする。
1日目にアヤメ平を経由して尾瀬ケ原に抜け、見晴しでキャンプ。
2日目は見晴しから普通に尾瀬ケ原を通って鳩待に戻り、昼までに家に帰ってしまおうという計画だ。

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歩き始めて50分。
樹林帯を抜け、爽やかな湿原が広がってきた。
鳩待からアヤメ平に向かうのは2回目。前回は雪がたんまり残っている時期だった。

アヤメ平

アッと言う間にアヤメ平に到着。
おじさんが一人オニギリを広げていたので、ザックを降ろさず先に進んだ。

アヤメ平アヤメ平

アヤメ平と富士見田代を繋ぐ道は、南斜面が大きく広がり大好き。
冬には北風により雪庇が張り出すので、迂闊に端を歩くと危険。

富士見田代IMG_2786.jpg

富士見田代に到着。
鳩待でオニギリが買えなかったので、いなばのタイカレーとパン、それにスープで昼飯にする。

11時に尾瀬ケ原に向かって下り始めた。
ちなみに、八木沢橋が壊れているので、見晴し方面へ直接下ることはできない。

だいぶ降りて来たところで、登ってくる人とすれ違った。
「下った先の水芭蕉の辺りで熊が出ているので気をつけてください。昼寝しているみたいです。」
このルート上、竜宮の辺りでは、以前からちょくちょく熊が目撃されているので注意が必要。

コオニユリコオニユリ
ノアザミノアザミ


熊にも会わず、1時間ほどで尾瀬ケ原に降りて来た。

燧岳

お盆休みにも関わらず、歩いている人が少ない。
燧岳を見ながら見晴に向かう。

燧小屋でキャンプ場の手続きをすると、まだ13時だというのに先客が16組もいてびっくりした。
ちなみに、ここのキャンプ場は1泊800円で、+500円払えば小屋のお風呂に入る事もできる。

キャンプ場でザックを降ろし、さてテントを広げよう〜とした時、ある事に気がついた。
うっ! ポールを忘れた!
どうしよう…

考えること15秒。
燧小屋のフロントに戻り、追加料金を払って空き部屋をゲット。
せっかくテントを運んでリーズナブルに夏山を楽しもうと思ったのに、思いがけない出費となってしまった。
トホホ…

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悔やむこと15秒。
精神的切替早く、フロントで缶ビールをもらって一次会の始まり。
一番風呂に入った後、庭に移動し二次会の始まり。
尾瀬で飲む熱燗はいつも旨い!
そのまま自炊の晩飯を済ませ、最後はウイスキーで三次会をやってお開き。

部屋に戻って「岳」を何冊か読み終わったところで、消灯の時間になった。
夜中には雨が降るらしい。

(2日目につづく)