思い立ったら骨折り損 尾瀬2日目〜見晴しから鳩待〜
2日目の朝。
4時半に目が覚めカーテンを開けると、薄暗い中を出発するパーティが歩いていた。
睡眠は十分なので、そそくさとパッキングして5時に出発。
例によって、外は朝靄に包まれていた。

尾瀬ケ原は高い山に囲まれた盆地なので、すぐに朝靄が発生する。
この靄は日の出とともに消えてしまうので、寝坊助さんは見る事ができない。

木道の横からはコオニユリの子供がちょこんと顔を出していたりする。



木立の中では朝露が雨のように滴りザックに落ちてきた。
例によって、竜宮の先のベンチで朝飯を食べることにする。
徐々に靄が薄くなるにつれ幻想的な風景が現れ、多くの人が立ち止まり写真を撮っている。
あ〜〜来て良かったなあ〜と思える瞬間だ。
アルファ米ができあがる時間も苦にならない。


尾瀬は水芭蕉やニッコウキスゲの時期が人気で、団体さんが木道に連なり、山小屋も人が多い。
でも、人が少ない時にのんびりと静かな尾瀬を感じに訪れるのも悪くない。
そして、いつ来ても何かしらの花が咲いている。

今日もいい天気になった。
きっと下界は朝から暑いだろう。
でも、ここでは長袖のジャケットを着ててちょうどいい。


葉っぱも綺麗で愛らしい。

尾瀬ケ原の真ん中辺り、木道の脇に立ち枯れした小さな木がある。
雨風にさらされ、冬には雪に埋もれてしまっても立ち続けるこの木が、海外の人には "BONSAI" に見えるらしい。

そして、これが5年前の様子。
葉っぱは枯れ落ち、枝は増々曲がってしまったけど、これからもずっとそこにいて欲しい。

振り返ると、燧岳はガスの中。
牛首でも、山の鼻でもザックを降ろすことなく歩き続け、鳩待に戻ってきた。
至仏山をやっつけて鳩待に戻ろうかという考えが一瞬頭をよぎったけど、今日は勘弁しておいてあげよう(^^;