震 〜忘れない〜

shin-wasurenai.jpg高校の同級生から舞台公演の知らせがあったので、仕事の合間に観に行った。

「震 〜忘れない〜」

脚本・演出は1981年東京都生まれの在日コリアン三世である、鄭光誠(ちょん ぐゎんそん)さん。
出演者のほとんどが若い人の中、僕の友人は唯一人55歳という年配者の役をする。

予告編


舞台初日の鄭さんのブログ
喪失感


舞台は震災当日の東京そして、現地での想像を絶する惨状から始まる。
最初からすごい迫力で、自分自身もいっきに被災地の現場に放り込まれた。
人それぞれの苦悩や葛藤、不安と決断が交差しながら半年という時間が進んでいき、最後は友人が子供の手を握り、遠く海を見つめているシーンで幕が降りる。
友人はセリフがほとんどない代わりに、演技と表情そして思いを体から表現しなければならない難しい役を与えられていた。

久しぶりに観た舞台は、とても良かった。

被災地では、5年近く経った今でも避難生活を送っている人がたくさんいる。
この物語は過去の話などではなく、現在も続いている話だということを忘れてはならない。


下記は千秋楽を迎えた鄭さんのブログ。
鄭さんの演出は素晴らしかった。
過去となる今