知恵の泉と還暦祝い

春一番が吹いた後も、暖かい日と寒い日が交互にやってきている。
道ゆく人を見ても、まだまだ厚手のジャケットが手放せていないようだ。
しかし、春は一歩づつ近づいているようで、会社のデスクで足元のストーブを点けなくてもいい日が多くなった。
そんな3月も終わりに近づいた金曜日、郵便局から続く長い坂道を下って、お気に入りの店へランチを食べに行った帰り道、長い階段の脇に咲いているたくさんのムラサキハナナ(紫花菜)が目に入った。
長い冬の間、公園に咲く花はなく、会社の一輪挿しも出番がなくなっていたので、一輪だけ摘み取って会社に持ち帰った。

ムラサキハナナ昨年12月に飾っていたハルジオンの花言葉は「追想の愛」。花言葉はなんとなく気に入っていたけど、別名が「貧乏草」だと知って、すぐに咲いていた場所に戻した。
危険な花 -ハルジオン-
1月に飾っていた水仙の花言葉は「うぬぼれ、自己愛、神秘、尊重」ということで、いいんだか悪いんだかよくわからなかった。
そして、ムラサキハナナの花言葉は、「知恵の泉、優秀、聡明、変わらぬ愛」ということで、なんだか頭が冴えそうな感じだ。
花の形は、ハマダイコンの花に似ているけどダイコンの仲間ではない。
春はもうすぐ。

日本大通りこの日の夜は、関内で私の還暦をお祝いしてくれる会があった。
集合時間まで少し早かったので、日本大通りの美しい歩道を歩いてから昔よく通ったバーに入った。
客は自分しかいない。
タイムスリップしたかのように35年前から変わらぬ内装に安心し、ギネスを注文した。
若いバーテンダーに以前の店長の事を尋ねた。
「僕がこの店で働き始める前に違う店へ移ったので、もうずいぶん前になります。」
そんなに長い間来てなかったという事に少し驚いた。

IMG_1399.jpg会では、こんなに素敵なプレゼントをもらった。
ありがとうございました。