19時就寝 会津1日目〜会津駒ヶ岳〜

5月12日は、南会津檜枝岐村で行われる愛宕神祭礼奉納歌舞伎の日。
昨年は、温泉にも入る時間がないほど慌ただしい一泊二日だったけど、今年は余裕を持って二泊三日の大人の旅らしい日程で行く事にした。
5月12日の試練

IMG_9541.jpg5月11日、今日は会津駒ヶ岳に登り駒の小屋に泊まる。
檜枝岐までは片道5時間。
国道352号から滝沢登山口までの道が通れるかどうかわからないので、余裕を持って朝の5時に自宅を出発…あれ?まだ5行しか記事を書いていないのに、すでに "余裕を持って" というフレーズが2回も出てきている。
これは、昨年初頭に自分の生活習慣を見直して決めた "時間に余裕を持って行動する!!" という心構えが今でも続いている…ということである。
忘れ物は靴を履いてから思い出す

IMG_9545.jpg国道121号から352号に入り、正面に雪をかぶった山が見えてくるとテンションが上がる。
今年は雪が多いかな?

IMG_9547.jpgIMG_9548.jpg滝沢登山口までの林道は通行止め。
この道が使えない時は、国道沿いの登山者用駐車場に車を置き、登山口まで林道を30分歩かなければならない。
今日は時間に余裕があるし、ある程度予想していたので、それほどガッカリでもない。
登山口まではショートカットする道もあるけど、たった数分の時間短縮のために疲れることもないので、そのまま林道を行く。

今年から私の日帰りザックは「パックテクノロジー -PAC Technology- K2ソロ」である。
今日は山小屋泊まりなので、この26リッターのザックに、水と4食分の食料、お酒、自炊道具、洗面用具、着替え、朝晩の寒さに備えて厚手のフリースやジャケット、グローブと予備のグローブ、アイゼンをパッキングし、念の為ザックの外にアックスも括り付けて持っていく。
もちろん、日帰り登山でも持っていくコンパスやラジオ、ファーストエイドキット、レインウェア、スマホ充電バッテリー、ヘッドランプと予備電池、Sirexマット、ザックカバー、予備のシューレースなども当然入っている。
K2ソロ使えます!!

P5110001.jpg30分歩いて登山口に到着。
福島県の場合、登山届はメールで送れる。
登山届・登山計画書の提出

IMG_9550.jpg登り始めて30分もすると登山道に雪が現れ始める。

IMG_9551.jpgIMG_9552.jpg雪の斜面に蒼い空で爽快。
燧ヶ岳に比べて斜度はたいしたことないので、軽アイゼンでも安心して登っていける。

IMG_9554.jpg樹林帯を抜け、周辺の山並みが見え始めた。
ますます爽快。

IMG_9557.jpg冬の会津駒ヶ岳は初めてだけど、イメージ的には、もうそろそろ山小屋が見えてもいい。
でも、まだ見えない。
ちなみに、2009年の9月に行った時はこんな感じで山小屋が見えた。
2009年9月

IMG_9558.jpg頭の中が到着ビールでいっぱいになりながら、えっちらおっちら登る。
あの丘の上まで行けば見えるのかな?

IMG_9561.jpg…っと思っていたら、突然小屋が現れた!!
まだまだ雪に埋まっている。

ビールを貰いがてら小屋で受付をした。
今日は満員らしい。
私が小屋に予約の電話を入れたのは昨日の14時頃。この小屋は完全予約制なので、ギリギリ空きがあってラッキーだった。
ちなみに、自炊部屋は狭いので2グループに別れて使う。
私の割り当ては、17時半まで使える前半のグループ。
消灯時間は20時。
狭い寝室での飲食は禁止なので、17時半から寝る時間まで外で飲み食いするか、早く寝るしかない。
外でもそれほど寒くないので、私は自炊部屋を使わず外で過ごすことにした。

IMG_9564.jpgテーブルは足元を掘り下げた雪のテーブルだった。
少し風があるので、足元にストーブを置いて夕飯を作る。
ビールがめちゃめちゃ美味い!! そして雪の上に置いているのでずっと冷えたまま。
おかわりしたビールを飲みながらレトルトのスキヤキ丼を食べた後は、梅干し入りの焼酎お湯わりでじっくりやる。
テーブルでは、ソロの男性二人と、カップルの計4人が面白い話の真っ最中。
「私は、この時期にしか来た事ないので、夏の会津駒がどんな感じなのかわからないんですよ〜。」
「え〜〜!!」
スマホで写真を見せながら「こんな感じですよ。」
「ぜんぜん違いますね。」
「ぜひ夏にも来てみてください。」
「ちなみに、あそこに座ってる2人組は今年2回目のはずですよ。ここで飲むのが好きみたい。あの〜すみませ〜ん、今年何回目ですか?」
「2回目です。」
「ねっ!!」
次に、カップルの女性が話しを始めた。
話が上手かつ内容がめちゃくちゃ面白い!!
思わずコメントを発してしまった。
「お金を払いたいくらい面白い話しです!!」
「え〜〜そうですかぁ、テレビで使ってくれないかしらねぇ?」
そお言いながらストーブで焼いていた餃子を足元に落とした。
「3秒ルールセーフ!!」
雪だから1時間でも大丈夫な気がする。

IMG_9573.jpg17時半が過ぎ、燧ヶ岳も夕陽で色づき始めた。

IMG_9580.jpg自炊部屋後半グループだったおもしろ4人組に代わり、学生4人組がテーブルにやって来た。
写真撮ってもらっていいですか?と私に一眼レフを渡すと、全員がTシャツ1枚になって、色づいた山々に向かった。
「とんでもない。私は山に行きますよ。」と書かれた駒の小屋Tシャツの背中をカメラに向けて、全員腰に手をあてている。
これが彼らのお決まりポーズらしい。
一旦、ジャケットを羽織った後、私が「燧ヶ岳をバックに撮ったら?」というと、考える間も無く再び全員がTシャツ1枚になった。
若い人はノリがいい。

IMG_9581.jpg外の気温は7℃。風が吹いているので体感温度はもう少し低い。
お酒も無くなったので、寝ることにした。
19時就寝。
ん〜〜…隣の人のイビキがうるさい。

(2日目につづく)