雨は降る降る三崎の街に
週末は生憎の雨で始まった。
外遊びができないので少し悔しいけど、秋の雨は嫌いじゃない。
ただ、私の部屋はマンションの通路側に面しているので、窓を開けて雨を眺めることができない。
ふと、このまま家にいても "いつもと同じ日" が過ぎるだけだなぁ〜と思い立ち、傘をさして出かけることにした。
電車とバスを乗り継いでやってきたのは三崎の街。
予想通りバスの乗客は少なく、三崎港で降りたのは私を入れて二人だけだった。
行きつけの店の窓際の席に座り、赤ワインで一息。
その後、ワインのお代わりと一緒に、シラスとベーコンのタルトフランベ(アルザス風のピザ)も注文した。
出された一品は、ワインにぴったりの味で、お皿の見栄えも綺麗。
木枠の窓の外では、しとしと降る雨がテラスのテーブルと椅子を濡らし、店の中ではジミー・デュランテの曲が流れている。
大好きな映画「めぐり逢えたら」で、雨の中、アニー(メグ・ライアン)がサム(トム・ハンクス)の家を訪ねて行くシーンがよみがえる。
隣のテーブルでアンティパストをつまんでいるカップルに、マスターが北原白秋の話をしている。
雨の日は、雨にまつわる話題が出てくるのが面白い。
ちなみに、北原白秋はこのブログの中でも何度か登場する。
⇨城ヶ島で夏の終わり
⇨セニョールとキャンプ
17時少し前に店を出て、バス停に向かう。
三崎港のバス停がある小さなロータリでスマホのカメラを起動すると、雨に濡れた石畳が写り込んだ。
