コロナ120日周期説

今日の東京新聞の一面は、"人の流れ増なのにコロナ激減の理由は「120日周期」一因?" という記事だった。

IMG_7179.jpg左上に第5波急減の理由として6つの仮説(仲田泰祐・東京大学准教授のチーム作成)が載っていた。
添付した新聞記事だと見づらいかもしれないので仮説(貢献度)を文字起こししてみる。

1)天候が悪かった(△)
2)デルタ株の感染力が想定より低かった(◎)
3)120日周期があった(◎)
4)PCR検査陽性者以外の感染者が多かった(◯)
5)ワクチンの感染予防効果が想定より高かった(△)
6)医療逼迫で人々がリスク回避行動をとった(◎)

僭越ながら自分なりに考察してみる。
まず「6)医療逼迫で人々がリスク回避行動をとった」であるが、これは冒頭の見出し "人の流れ増なのに" とあるのでボツ。
私が目にした街中の光景を見ても、人々がリスク回避行動をとったとは思えない。
次に「1)天候が悪かった」もなし、確かに9月は天気の悪い日が多かったと思うけど、10月に入ってからはまあまあよかったし、11月は行楽日和の日が続いている。
「2)デルタ株の感染力が想定より低かった」は問題外。そもそもデルタ株の感染力が強かったから感染者が爆発的に増加したのではなかったのか?
「4)PCR検査陽性者以外の感染者が多かった」は意味不明だし、「5)ワクチンの感染予防効果が想定より高かった」は、ワクチンの接種開始時期とは合致しないので無し。
残ったのは、今回の記事のテーマ「3)120日周期があった」である。

ここから先は、今の政府を120%信用していない私の考えなので、東京大学准教授チームの仮説のような説得力は無い。
むしろ "考え過ぎ" とか "レベルの低い憶測" の部類に入るかと思う。
それを自分でも認めた上で、私なりの仮説を話してみようと思う。

グラフを見ると、確かに一定の間隔で波が来ているように見える。
第◯波というのは、あたかも何らかの波が押し寄せてきているような言い方だけど、これは政府発表の感染者数を見た場合にそうなるというだけで、◯◯◯株の発生などを除き、私自身は波などはないと思っている。
では、どんな時に感染者が減っているのか?
日本の場合、その時期は下記のイベントの時期と重なっている。

2020年4月17日〜2020年8月1日 オリンピックをやりたいって思ってた時
2020年8月1日〜2021年1月7日 GOTOトラベル、GOTOイート実施中
2021年1月7日〜2021年5月8日 ワクチン接種開始が遅れた時
2021年5月8日〜2021年8月13日 オリンピック
2021年8月13日〜現在 自民党総裁選挙、衆議院選挙、来年からのGOTOトラベル再開

現在、世界では感染者が増加する方向にある。
そうなった場合、日本では1〜2ケ月遅れでそのような状況になる。
もし、1月に日本の感染者が増加傾向に転じGOTOトラベルの再開ができなくなったら、少しは政府発表を信じることにしようと思う。
くれぐれも「120日 "利権" 周期」説にならない事を望む。

国や地域ごとの感染者数の推移(外部サイト)