思い出した時間 南三浦2日目〜毘沙門から菊名〜

2日目。
夜中に目が覚めると、外では轟々と風がうなり、波が岩にぶつかる音がする。
予報だと、この風は日の出と共に収まりはじめ午前9時には静かになる。
どうも、よく地面を確認しないでテントを張ったようで、ちょうど頭の下に大きな石がある。
なぜ、昨日寝るときに気がつかなかったんだろ?

IMG_7747.jpg今日の日の出は6時15分だけど、少し早く起きて空の移り変わりを楽しむことにした。
テントから這い出て真っ先に目に入ったのは、浅間山の上で輝く月と金星だった。

IMG_7751_20220226.jpg熱いコーヒーを飲みながら、昨日の鍋の残りを温める。
日の出までまだ20分ほどあるけど周囲は明るく、凛とした空気が気持ちいい。

P2260044.jpg日の出。
東京湾を挟んで見える千葉の山々を影絵のように浮き上がらせながら、オレンジ色の空が一段と明るさを増した。

ゴージャスな朝焼けはあっという間に終わってしまったので、さっさと撤収。
めんどくさいサーマレストNeoAirの代わりにZライトソルを持ってきたけど、これはこれで嵩張ってカヤックの荷室を占領してしまう。
平らにしてパッキングするなど、今後工夫してみようと思う。
それにしても、テントの防水シールがボロボロで、補修するか新調するか悩む。
補修用のシームテープは安いけど、新調するとなると軽量な山岳テントは超高価…。
まぁ、カヤックのキャンプツーリングは天気のいい日にしか行かないし、山でのテント泊も年に一度くらいなので、とりあえずシームテープを張り替えて様子を見ることにする。

IMG_7756.jpg7時半、出艇準備完了。
キャンプ後の朝、カヤックで海に乗り出す時が一番気持ちがいい…って事を思い出した。

潮位が高いので、バシャバシャな水路を通って岬の外に出た。
まだ風は収まりきっていない。

P2260051.jpg横瀬島を過ぎた辺り。
朝陽を浴びながら漕ぐのは気持ちがいい…って事を思い出した。

剣崎では風速が7〜9メートルで、昨夜の風の影響もありバシャバシャ。
盛大に竿を振っている釣り人がいたので、100メートルほど沖出しして避ける。

P2260053_20220226.jpg背中に当たるスターンデッキバーが気になるので、戸津浜に上陸して予備で持ってきたネオプレンのグローブを巻きつけた。

雨崎は2日連続で無人。
まだ寒い?!

P2260056.jpg金田湾では、例によって波の方向と向かいたい方向が合わず面倒臭い。
それでも、ホンダワラの生い茂る辺りまで来ると、このままゴールするのが勿体無く感じた。
カヤックの下では、小魚の群れがホンダワラの間を泳ぎ回っている。

菊名に帰還後は、シャツ一枚になってダラダラと撤収。
久しぶりのキャンプツーリングは、忘れていたいろいろな感情を思い出させてくれた。
それにしても、焚き火の前で過ごす時間はなぜあんなに早いんだろ?
人が感じる時間の長さは不思議だと思う。

IMG_7757.jpg自宅に帰り、一通り片付けをした後は、シャワーを浴びて打ち上げに出た。
美味いものを食べながら、美味い酒を飲む…ここまでがカヤックツーリング。

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