忘れていた時間 南三浦1日目〜菊名から毘沙門〜

2月25日 金曜日の朝、Windguruをチェックすると、今日から明日のお昼まで抜群な海況が続く。
なんだか仕事がバタバタしているけど、イケアバッグにキャンプ道具を突っ込み、最後にドライバッグにMacbook Airを入れて家を出た。

三浦海岸駅前のマーケットで食材と酒を買い出し、出艇地の菊名に向かう。
金曜日なので、海岸沿いの無料駐車場はガラガラ。
Macを取り出し、あたかも事務所の机にいるような集中力で黙々と仕事をこなす。
これで、昼くらいまで時間ができた。

IMG_7721.jpg11時40分、出発準備完了。
ウィスパーのシートにエア漏れがあり、スターンデッキバーが背中に当たる気がするけど、今回は我慢。
キャンプ予定地は毘沙門の東風崎で、2017年の今日も同じ場所でキャンプしていた。
果報は寝て待て

P2250009.jpgサーフサイドホテル辺りの海は、すでにホンダワラが密集。
なんとなく例年より1ヶ月くらい早いような気がする。
木曜日の落とし穴

P2250012_20220225.jpg昼飯を食べるため、久しぶりに戸津浜に上陸。

P2250013.jpg昼飯を食べながらスマホで仕事のメールをチェックしていると、いつの間にか上陸していた一人のカヤッカーに声をかけられた。
「この辺りはよく来られるんですか?」
「はい、でも久しぶりに来ました。」
「この先は行ったことありますか?」
「はい、何度もありますよ〜」
「さっき行ってみたんですが、波が立っていたので怖いなぁと思って戻って来たんです。」
「明日の昼からは風が上がるみたいですが、今日は大丈夫だと思いますよ。」
三浦海岸、菊名からカヤックを出し南三浦を周遊する場合、全方角から風の影響を受けるし、干満差も影響するので三浦半島の西海岸よりも慎重な判断が要求される。
怖いと思ったら引き返す勇気は必要だと思う。
ちなみに、似たような地形でより注意が必要なのは、伊豆の須崎半島。

P2250015.jpgP2250016.jpg13時40分、本日のキャンプ地に到着。
これから干潮に向かう時間帯なので、途中でカヤックを降りることなく上陸できた。
ちなみに、明日出発する時間も潮位が戻っているので、そのまま岸から出艇できる。
透明度は絶好調。

P2250017.jpegこのまま貸切だと嬉しい。

IMG_7722_20220225.jpg流木の状況確認で歩いていたら、こんなベンチがあった。
誰が作ったんだろ?
文句なく、本日のダイニングルームに決定。

IMG_7724_20220225.jpgIMG_7723.jpgビールを飲みながら仕事をしていると、二人のオヤジが石を持ち上げて何かを探している。
近づいて行って声をかけた。
「何を採ってるんですか?」
「遊び、遊び」
「ちょっと袋の中見せてもらっていいですか?」
袋の中にはスガイ(酢貝)が入っていた。
「酒のツマミに最高ですね!!」。
「別に売るわけじゃないのに、こんな貝でも採っちゃダメだって怒られるんだけどね…」
この貝は、粟島の民宿に泊まった時、隣の席の人から貰って食べたことがあり、小さなサザエのような味がする。
さっそく、私も石を持ち上げて獲物を探す。
いくらでもいる。
今日は、ツマミを枝豆しか持ってこなかったけど、これで酒が(ますます)美味しく飲める。

ダイニングルームに戻ってワインを飲んでいると、さっきのオヤジが遠くから声をかけてくれた。
「5分くらい煮た後、2〜3分置いてから食べてみて。」
海で遊んでいるオヤジたちは優しい。

IMG_7734.jpg18時、夜のとばりが落ちる頃、今夜のメインディッシュである「キムチ鍋」を焚き火にかけた。
まだ日本酒もあるし、ウィスキーもたっぷりある。
それにしても…前回キャンプツーリングしたのは、かれこれ2年以上前の2019年10月慶良間。
こんな時間を過ごせることを、ずっと忘れていた気がする。

(2日目につづく)