木曜日の落とし穴 〜菊名から宮川〜

2020年3月26日 木曜日!! 菊名海岸の駐車場に車を停めた。
今日は、久しぶりに南三浦の海を行く。

IMG_2837.jpg前回ここから出たのは、昨年の5月。
やっぱりハマダイコンの咲く季節だった。
ハマダイコンの浜

P3260001.jpg春の日差しが降りそそぐ海岸にカヤックを運びパッキングが完了。
まだ北東からの風が収まっていないが、本日のミッションは下記の3項目である。
- 雨崎の砦と人口をチェック
- 横瀬島の砂の量と海の蒼さをチェック
- まるよし食堂の海かけ丼をチェック

P3260004.jpg出艇するとすぐ右側にホテル・サーフサイドがある。
この辺りは、ホンダワラが生い茂る場所だ。
以前にも書いたが、この時期のパドリングではホンダワラの海に出会えると嬉しい。
⇨2017年3月18日 南風バースディ
⇨2015年3月22日 三崎プレイバック
⇨2014年2月23日 何が何でもワンウェイ
⇨2013年3月23日 誕生日はハマダイコン
⇨2012年3月20日 南三浦で春を感じる

ちなみに、ホテル・サーフサイドはず〜っとラブホテルだと思っていたが、テラスでBBQもできる"普通"のホテルである。

P3260011.jpg最初のチェックポイントである「雨崎」に到着。
砦は健在だが、人影は見えない。
ほんとは上陸して確認したいところだけど、私にその勇気はない。

P3260019.jpg剱埼では入江に入り込み、灯台を見上げた。
灯台の脇に同じ高さで建つレーダー塔は、本当に景観を台無しにしている。
この建設を申請・許可した行政は何も疑問を感じなかったんだろうか?

P3260022.jpgP3260024.jpg第二チェックポイントの「横瀬島」が近づき海の色が変わった。
毘沙門天浜には平日なのに釣り人の車がたくさん停まっている。
街の中での遊びが危険な今、外遊びが一番安全なのは間違いない。

P3260025.jpgP3260027.jpg何年かぶりで横瀬島に上陸。
はて…と思い、過去のブログを調べてみたら、前回上陸したのは2015年8月だった。
なんと4年近くも前になる。
以前、大きな台風で浜の貝殻がすっかり無くなってしまったようだが、今は貝殻も復活し気持ちのいい浜に戻っていた。

P3260028.jpg私が上陸して間も無く、大きな犬を連れたSUPがこちらに向かって来た。
犬は早くSUPを下りたいようで落ち着きがない。
入江の中で飼い主がポンと背中を押すと、海に飛び込んだ犬が先に上陸し、待ち構えていた私に向かって走って来た。
顔を両手ではさみ挨拶をする。

P3260029.jpg最後のチェックポイントは、私の大好物「まるよし食堂の海かけ丼」。
干潮の入江にカヤックを置き、心でスキップしながら食堂に向かった。
…………。
…の長さは、私の落胆の気持ちを表している。
まるよし食堂は木曜日が定休日だった!!

仕方がないので、予備で持って来たリフィルのカップヌードルと行動食のイクラの握り飯で昼飯にする。
浜の草地で飯の準備をしていると、一人のカヤッカーが大きなゴミ袋を3つ抱えて上陸して来た。
その方は吐月工房さんで、日々城ヶ島までカヤックで出かけては、赤羽根海岸やすましと海岸のゴミを拾い集めている。
ネットで知ってはいたけど、お会いするのは初めて。
「いつもご苦労様です!!」
「カヤックですか?」
「はい、入江においてあります。まるよし食堂さんで昼飯を食べようと思って来たんですが、木曜日は休みなんですね。」
「そう、木曜日は休み。」
「今日はすましと海岸ですか?」
「いや、今日は赤羽根海岸です。ウミウのいる断崖の下辺りにゴミの貯まる場所があるんです。」

吐月工房さんは、「ゴミ狩り族」というユニークな運動を立ち上げ海のクリーンアップを推奨している。
https://gomigarizoku.togetsu-kobo.jp/index.html

使っているカヤックは、グリーンランドスタイルのスキンカヤックで、その細身の船体に大きなゴミ袋を乗せて持ち帰るのは大変だと思う。
私はといえば、海岸でのゴミ集めはしないけど、ツーリング中に見かけたゴミはなるべく拾い、持ち帰るようにしている。
三浦トライアングル
ゴミ狩り族のしきたりを読む限り、私もゴミ狩り族の仲間だと思う。
「ゴミ狩り族のしきたり」はこちら
https://gomigarizoku.togetsu-kobo.jp/menu.html

P3260031.jpgアノラックが似合う吐月工房さんと別れて帰路につく。
出艇して100m、宮川港を回り込んだ時にカヤックの動きがおかしい事に気がついた。
右側のスポンソンのエアが空だ。
仕方がないので、一番近い浜まで行ってエアを入れた。
最近エアチューブのバルブのネジ山が劣化しているので、しっかり締めなければならない。
大乗谷の上には、大きなバイオマスの施設ができていた。

P3260035.jpg帰りの海は、剱崎を回っても平穏になっていた。
戸津浜沖の岩礁には沢山のウミウがいたが、2週間後にはそのほとんどが北の海に帰ってしまうだろう。

IMG_2845_20200326.jpgこの日は、気分次第でキャンプできるように準備をしてきた。
そして、帰還後の気分は "とにかく生ビール!!"。
車で事務所まで戻り、シャワーを浴びてから行きつけのやきとり屋で一人打ち上げをした。
しかし、新型コロナウィルスの状況を知るにつけ、こうやって外の店で一杯するのは、もうやめた方が良さそうだ。

IMG_2847.jpgやきとり屋の後は、事務所に戻ってバータイム。
日帰りの海遊びでも、こうやって外でアフターを楽しめると気分がいい。
さて、しっかりマスクをして電車に乗って帰りましょう。

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