2022年モータースポーツシーズン開幕

3月18日 金曜日。
いよいよ2022年シーズンのF1が開幕する今日、今年のモータースポーツの見所や予想を書いてみたいと思う。
毎年書いているけど、客観的に見て何の裏付けもなく、興味のあるカテゴリーやドライバーの事を書いているだけなので悪しからず。
今年の書き出しも、話題盛り沢山なF1から。

f12022_chassi.jpg2021年7月15日、イギリスのシルバーストン・サーキットで2022年から採用されるレギュレーションの実物大コンセプトモデルが発表された。
コンセプトモデルを見る限り、前後ウィングなどの形状やボディデザインがフォーミュラE的で、個人的にはあまり好きじゃない。
これまでと変更されるポイントはいくつもあるけど、わかりやすいポイントだけピックアップするとこうなる。
- グラウンド・エフェクト構造の採用
- 共通空力パーツの使用と空力付加物の禁止
- 18インチタイヤの採用

RB16_2021.jpg車体の変更については、後部に発生する乱流を少なくし、マシン同士が接近して走れるようにする事が目的。
これにより、これまでよりもオーバーテイクがしやすくなる…らしい。

参考までに、上の写真は、2021年のレッドブルのマシン。
テレビではわかりにくいけど、実際にはサイドポッドの前には、こんなバージボードがついていた。(コックピットの横で蓋が開いてるのは、ラジエターを冷やすクーリングファンなので走る時には外します)
ものすごいデザインで、この空力効果を検証し実戦に投入していくには、多大なコストと労力が必要だったはずだ。
で、これは禁止。

共通空力パーツの使用などもあり、FIAではチーム毎にそれほど大きなデザイン上の違いはないだろう…と考えていたらしいけど、バーレーンの最終テストで走った各チームのマシンを見てびっくり。

mercedes_2022.jpgメルセデスredbull_2022.jpgレッドブルalphatauri_2022.jpgアルファタウリ

いやはや…チーム毎に弾き出した答えは様々で、サイドポッドのデザインは一様にならなかった。
写真は3チームだけだけど、10チーム全部コンセプトが違う。

tire_2022.jpgボディワークの変更と同じくらい重要な変更点が、ホイールサイズが13インチから18インチに変更されたこと。(写真の右側が2022年用)
個人的には、コーナリング中のスロー再生でタイヤのサイドウォールがぐにゃぐにゃしているのを見るのが気持ち悪かったので、「やっとですかっ?!」と思うくらい、この変更が遅過ぎた感がある。
これにより、F1の操縦性は大きく変わるように思うし、タイヤの管理についてもこれまでとは違うアプローチが必要になると思う。
F2などで18インチタイヤでレースしてきた若手は問題なく慣れると思うけど、13インチホイールに慣れてしまっているベテランドライバーの中には、すぐに馴染めないドライバーがいるかもしれない。
ここにホイールカバーが付く。

tsunoda_2022.jpgひととおり2022年マシンの変更点をおさらいできたので、次は今年の予想。
今年は、昨シーズンの実績とかプレシーズンテストのタイムはあてにならないし、第1戦バーレーンGPのフリープラクティスは今日の夜(日本時間)からなので、直感でしかわからない。
まず、レッドブルは下位に沈むことはない。
ひょっとしてメルセデスは最初の1〜2戦はポールを取れないかもしれないけど、それでも予選3列目以内にはつけてくると思う。
難しいのは、それ以外の序列。
昨シーズンのように、ハースとウィリアムズだけ遅い…みたいな事は無く、混戦になるのは必須。
その中でも、角田選手のいるアルファ・タウリは、結構いい戦いができるような気がする。

いずれにしても、今年は毎戦マシンのアップデートが投入されると思うので、トップチームだからといって安心はできない。
そして、レースは接戦必須。
ただし、去年よりもオーバーテイクがしやすいかどうかは、やってみないとわからないかも…。
チャンピオンは…接戦でルイス・ハミルトン。
角田選手は、チャンピオンシップで8位以内に入れると予想。
私は今年も「F1 TV PRO」で観戦する。

takuma_2022.jpg例によって、次はインディカー。
佐藤琢磨は「Rahal Letterman Lanigan Racing」から「Dale Coyne Racing」に移籍した。
昨年はランキングは11位だったけど、デイル・コイン・レーシングはなかなかいいチームなので、昨年よりはいいシーズンになるような気がする。
できれば、毎回予選でファスト6に入ってもらいたいけど、競争の激しいインディでは難しい。
琢磨のスピードはまだまだ健在だと思うので、プラス "年の功" で上手いレース運びを見せてもらいたい。

最後は日本のレース…
う〜ん、最近日本のレースはウォッチしていないので、なにもわからない。