高橋国光さん逝去

2022年3月16日高橋国光さんが亡くなった。
82歳だった。

経歴はウィキペディアに任せるとして、ヘルメットを被っていない時の国光さんは、とてもレーシングドライバーとは思えないほど、温和で柔らかい人だった。
初めて国光さんに会ったのは、私が27才か28才の時、筑波サーキットのオートルックガレージだった。
その日の走行が終わり、ガレージの中で一人走行後のメンテナンスをしていた時、「こんにちはぁ」と声がして、振り向くと笑顔の国光さんが立っていた。
その当時の国光さんは、まだ現役で全日本耐久選手権でポルシェをドライブしていた頃だったと思う。
何を話したのかは覚えていないけど、最後に「頑張ってくださいね。」と言われたことは覚えている。

その後会ったのは2006年5月のツインリンクもてぎ。
すでにレーシングドライバーとしては引退していて、「チーム国光」の監督として活躍されていた。
笑顔で接してくれた。
この時の国光さんは66才だけど、まだまだ若々しい。

レースの現場からは、その頃を境に離れてしまったので、ずっと国光さんと会える機会がなかった。
でも、突然の訃報で晩年の国光さんの写真を見た時の第一印象は「あ〜歳とったなぁ」だった。
そう考えると…人間が一気に歳をとるのは、70才を過ぎてからなのかもしれない。
私もそろそろそんな年頃。
やりたい事があったら、これまで以上に積極的にやっていかないと、体が動かなくなってしまうかもしれない。
時間が大切だな…と思う今日この頃なのです。

レース界の発展に貢献した高橋国光さんのご冥福をお祈りします。