コスモポリタンの勧め

Netflixが配信している「リターン・トゥ・スペース -Return to Space-」を観た。
素晴らしいドキュメンタリーで感動した。

世界各国で政治家になろうとする人は、強制的に宇宙に行く事を義務づけたらいいとさえ思う。
海外の政党事情はよく知らないけど、お子ちゃまのまま大人になった日本国の元首相や、私利私欲しかない人達の集団である日本国の某党や某会の連中は、宇宙から地球を見ても何も感じないかもしれない。でも、普通の人間であれば、少しは地球レベルの感覚を持ってもらえるはずだ。
宇宙から見える地球は、どこにも国境の線は見えない。

21世紀にもなって、薄汚い国家主義者や侵略戦争を目の当たりにするなんてこれっぽちも思わなかった。
今くらい、世界的視野で物事を考えられる首長が必要とされている時代は無いと思う反面、今こそ権力を持った首長や団体は不要なんじゃ無いかとも思う。
権力がなくても多くの意志があれば「良いこと」はできるが、権力がなければ「悪いこと」はできない。

悪い権力者は、当然ながら権力を保持しようと考える。
プーチンは、2000年に大統領になっているけど、当時のロシアの法律では大統領の任期は最大連続二期までだったので、2008年に一旦首相職に退いた。その後再び大統領になり、現在は再選後二期目。2024年に行われる大統領選には出れないはずだった。しかし今年の4月に大統領選出馬に関する法律が改正され、二期務めたプーチンは出馬可能になった。
ウクライナに侵略を始めてからは、メディアの報道やデモを規制し、軍の信用失墜につながる行為には罰金や懲役を科す法律を定めたりしているので、ひょっとしたら三期目、四期目があるかもしれない。
そして、そのプーチンと "同じ未来を見ていた" 首相がいた日本国でも、特定秘密保護法、テロ等準備罪、そして、当時政権に都合がよかったいいなり検事(黒川弘務)をその職に繋ぎ止めたかったばかりに、検察庁法まで改正しようとした。
検察庁法の改正は失敗したが、こともあろうに、コロナやロシアのウクライナ侵攻などにかこつけ、平和憲法を独裁者憲法に変えようと企んでいる。憲法を変えたいと言い続けているのは、今の憲法は悪事を働こうとする権力や権力者を縛る法だからであって、国民の為に変えたいわけではない。

コスモポリタン -cosmopolitan- とは、国籍・民族などにとらわれず、世界的視野と行動力をもつ人のことを言う。
映画「スパイの妻」で高橋一生演じる福原優作と妻聡子との会話でこんなものがある。
聡子「それでは、あなたは売国奴ではありませんか。」
優作「僕は、コスモポリタンだ。」
聡子「え?」
優作「僕が忠誠を誓うのは国じゃあない。万国共通の正義だ。」
多くの人がこの考え方を持ち、その尺度で声だかに国家国家とわめく人物を見れば、その人物の本質が見えるように思う。