名前に偽りなし 〜焼岳〜

IMG_9293.jpg9月13日 火曜日の早朝5時14分、朝焼けで赤く染まった八ヶ岳パーキングエリアで休憩中。
今日から3日間、北アルプスで過ごす。
仕事を引退し一番時間がありそうなシュニンは、なぜかいつも忙しく、元山岳部のブチョウは自営業なので平日の休みはほぼ不可能。
そして、休肝日という言葉が辞書にない女子2号は、内臓はめちゃ健康なくせに突発的に訪れる腰痛が怖くて、山歩きなど "全くムッリー" 状態。
てなことで、残念ながら今回の(も)メンバーは私と女子1号の2名である。

沢渡バスターミナルに車を置き、バス待ち行列なし&ガラ空きのバスに乗り込んだ。
今回のプランは、こんな感じ。
初日は、上高地側から焼岳に登り、中の湯温泉に下山。
2日目は、中の湯温泉から宿のマイクロバスで上高地バスターミナルに送ってもらい、涸沢ヒュッテで生ビール。
3日目は、そのまま下山。
残念ながら、北穂高は次回に持ち越しとした。

IMG_9297.jpg上高地帝国ホテル前でマイクロバスを降りた。
ちなみに、1933年(昭和8年)に営業を開始した上高地帝国ホテルは、国策で作られたリゾートホテル。
ホテルまで自家用車で行くことができないので、このホテルに来るにはバスかタクシーを使うことになる。
まぁお金持ちはタクシーで来るんだろうけど…一度は泊まってみたいものである。

田代橋を渡った所にある登山ポストに届けを出し、誰もいない道を登山口に向かって歩く。
焼岳が正面に見える。

IMG_9299.jpg登山道に入る。
上高地と焼岳では時々クマが目撃されているので、とりあえず熊鈴を鳴らしながら行く。
ちなみに私は、クマ出没エリアかつ、まわりに誰もいない時だけ鳴らしている。

IMG_9303.jpgIMG_9310_20220913.jpg途中にある、こんな橋やこんな梯子。
見た目と違い1ミリも怖くない。

IMG_9313.jpg焼岳小屋までもう少し。
火砕流の爪痕が生々しい。

IMG_9316.jpg焼岳小屋を過ぎ、少し行くと展望台があり焼岳が正面に見えた。
けっこう下ってから登り返すように見えるけど、実際はそうでもない。
それよりも、山頂直下では、どこが道なのかわからない。

写真では、山頂に向かって縦に長い亀裂がある。
これは1962年の噴火口跡!!
なんと、我々がこれから歩く道は、60年前の噴火口の横(上?)(^^;
1962年長野県焼岳の噴火(外部サイト)

ちなみに、毎年沢山の観光客が訪れる大正池は、1915年(大正4年)の噴火で噴出した熔岩や泥流によって梓川が堰き止められてできた池。
たった100年前のことである。

IMG_9317.jpg近づいて来た。
正面が熔岩ドームの北峰で、右の尖った峰が南峰。
写真の真ん中辺りに、何人か人がいる。
その方達の横を通過する際、何か計測器のようなものがあり、火山活動を調査している様子だった。

IMG_9320.jpgIMG_9331.jpg山頂直下。
登山道には印があり、迷うことはない。
手を使って登るところもあるけど、このガレ場は下りの方が気を使うかも。

IMG_9333.jpgIMG_9334.jpg北峰直下に到着。
リュックをデポして、登って行く。
ところどころ、硫黄が噴き出した黄色い穴がある。
私は女子2号と違うので、手を入れてみることはしない。
地獄と天国 〜那須岳〜

IMG_9335.jpg焼岳北峰に到着。
山頂には3人の女性登山者がいたけど、間も無く2人だけになった。

これは南峰。

IMG_9343.jpg火口湖の正賀池(しょうがいけ)。
周りの荒々しい感じがいい!!

絶え間なくゴ〜〜という音がしている。
火山は、生きてる山、生きてる地球を感じられる数少ない場所だと思う。
焼岳は、その名のとおり、正真正銘 "焼けている山" だった。

IMG_9339.jpgこれから下る中の湯方向。
宿までは、2時間半。
まだビールのことを考えるのは早い!!

(2日目につづく)