紅葉と温泉 〜芳ヶ平〜

IMG_9785.jpgどんなに楽な山でも、そして、たとえそれが温泉付きの企画であっても参加者はいない。
前回の山歩きから5日後の10月19日 水曜日、山岳会女子1号と群馬に向かっている。
時間は朝6時、今日は天気の心配はゼロ。

今回の目的地は芳ヶ平(よしがだいら)。
「芳ヶ平」と聞いても、知っている人は少ないかもしれない。
私も、去年送られてきた、とある冊子の表紙を見るまでは、芳ヶ平という名前すら知らなかった。
そんな芳ヶ平の写真を貼り付けようと思ったけど、写真の著作権者が不明なのでリンク先で見て欲しい。
https://tabizine.jp/wp-content/uploads/2019/09/289704-01.jpg
https://jp.zekkeijapan.com/spot/index/78/
それは、こんな感じの写真で幻想的かつ、なんともまぁ童話の世界ような美しさ。
是非行ってみたいと思った。

芳ヶ平は草津白根山の北側に広がる高層湿原で、ラムサール条約で守られている群馬県の三つの湿原(尾瀬、渡良瀬遊水地、芳ヶ平)の内の一つである。
草津白根レストハウスからなら徒歩40分ほどで行くことができるけど、現在、草津白根山は火山規制で立ち入りが禁止されている。
山と高原地図にも湯釜から半径500mと1kmの円が描かれているくらいなので、当分の間規制は解除されないだろう。

IMG_2624.jpgこの写真は、2008年4月に75milanoを駆って家族で草津に行った時の写真。
この時は湯釜まで行けた。

IMG_9794.jpg草津国際スキー場天狗山レストハウスの駐車場に車を置き、そこから10分くらい歩いたところに登山口がある。
この写真は登山口から20分くらい歩いた場所で、しばらくは、こんな平坦な道が続く。
ちなみに、草津と聞くとなんとなく遠いイメージがあったけど、自宅から車で4時間かからない。
それこそ八ヶ岳に行くのとあまり変わらない。

IMG_9812_20221019.jpg5日前の山歩きで見れなかった紅葉が楽しめている。

IMG_9814.jpg熊笹に覆われた山肌と、優しげな佇まいを見せる木々達が美しい。

IMG_9816.jpgIMG_9820_20221019.jpgナナカマドはとうに葉っぱが落ちていて、赤い実だけが青空に映えていた。
こんな山歩きも楽しい。

IMG_9822_20221019.jpgこの丘を越えれば、芳ヶ平ヒュッテが見える…かな?

IMG_9824.jpg芳ヶ平ヒュッテに到着。
マスコットのわんちゃん達は、動き回っててなかなか落ち着いて顔を見せてくれない。
実は最初、ここに泊まろうと思い電話してみた。ところが何度かけても呼び出し音は鳴れども宿の主人が出ない。
仕方なくプランを変更して、1日目はピストンで下山し、草津温泉の民宿に泊まることにした。
まぁ、せっかく草津に来たのだから、温泉で一杯もおおいにアリ。

IMG_9835.jpgIMG_9839.jpg芳ヶ平湿原。
たぶんココは、国道292号線から俯瞰して見た方がいいかもしれない。

IMG_9843.jpg後ろから日差しを受けたススキが黄金色に輝いていてめちゃくちゃ綺麗。
残念ながら、へっぽこカメラマンは、この美しさを切り取れず。
池塘の周りは風が強かったので、芳ヶ平ヒュッテの近くまで戻りカップラーメンで昼飯。

IMG_9844.jpg芳ヶ平ヒュッテでは、キャンプもできる。
気候が良ければ、こんな静かな場所で夜を過ごすのもありだと思う。
でも熊は出ないんだろうか?

IMG_9846.jpg噴気を上げている草津白根山。
ゴーっという音がここまで聞こえてくる。

IMG_9847.jpgIMG_9849.jpg熊笹の中、こんな景色を見ながら下山。

IMG_9858.jpgIMG_9860.jpg紅葉を見ながら下山。

IMG_9862.jpg温泉民宿は、草津温泉の湯畑のすぐ近くだった。
食事は、一枚の写真に収まりきらず。これ以外にボタンエビの刺身、小鉢、茶碗蒸しがあり。
品数が多くても、一品一品の量が少なく、我々のような還暦オーバーの人間には嬉しい。
新米がとっても美味くて、お酒を飲みながらの夕飯にしては珍しくお茶碗で2杯お代わりしてしまった。
完食!!

IMG_9864.jpg夕食の後は、山岳会シュニンの指示で近くのスナックを偵察(?)。
ママが、店の名前「白鳥(ハクチョウ)」にまつわる昔話を聞かせてくれて楽しかった。

IMG_9876_20221019.jpgスナックを出た後は、夜の湯畑を見学。
気がついたら宿の門限を少しだけオーバーしていた。
明日は、チャツボミゴケ公園から森に入り、今日歩けなかったルートを制覇する。

(2日目につづく)