南か西か 伊豆1日目〜松崎から宇久須〜

2023年3月11日、12年前に東日本大震災があった日。
2011年3月11日 14時46分
予兆と余震

今日は、ハマちゃんと伊豆に行く。
14時46分にどこにいるかわからないけど、その時間になったら黙祷を捧げようと思う。

IMG_0941.jpg例によって、海岸線を走っている時に東の空が明るくなってきた。
真鶴のパーキングエリアに車を停めてご来光を眺める。
この辺りの海は穏やかだけど、南(南伊豆)に行くか西(西伊豆)に行くかは、まだ決めていない。

熱海駅で、7時13分着の新幹線に乗ってきたハマちゃんをピックアップ。
石廊崎超えはやめて、カヤックは子浦から出すことにした。
買い出しは、24時間営業している下田のマックスバリューでする。
朝早くからマーケットに営業してもらえるのは助かるけど、深夜に来るお客さんはどれくらいいるんだろう?
個人的には、9:00-21:00くらいの営業でもいいんじゃないのかなぁ…と思う。

下田での買い出しが終わり、子浦に向かい始めてすぐ…
「恋人岬の近くの浜っていいですか?」
「それほど絶景というわけでもないけど、滝もありますよ」
「へ?滝があるの?」
「上はゴルフ場じゃないので、水は大丈夫だと思うんですがぁ」
「ハマちゃんは、どっちの浜がいいですか?」
「どっちでもいいですよ」
「じゃあ、恋人岬の近くにしましょうかっ?! どこから出ます?」
「松崎ですね」
コンビニの駐車場を借りてUターン。
予定を変更して、松崎に向かうことにした。
ちなみに、"恋人岬の近くの浜" というのは、数年前にハマちゃんが「コワイヨ〜😱」のメールを発信後、カミナリがおさまるまでシーソックの中でビールを飲んで過ごした…という "思い出の浜" である。

P3110009.jpg松崎を出発。
ハマちゃんのパドルはクラトワ。
アリューシャン遠征仕様のアリュートパドルは、一泊程度の遠征では使わない…のかな?

P3110011.jpg堂ヶ島トンボロの先に連なる三四郎島の手前でウミガメが顔を出した。
そ〜っと近づいてみたものの、3度目に顔を出した時に気づかれたようで、その後は姿が見えなくなった。

沖ノ瀬島と高島の間。
この先はちょっと浅いけど、先を行くハマちゃんが通れてるみたいなので大丈夫。

P3110013.jpg浅瀬を通過中。
一番深い所で水深30センチくらい(?)なので、写真を撮っていたらカヤックの底がコツンとぶつかった。

RIMG0149-min.jpg(写真:ハマちゃん)

洞窟はスルー。

P3110019.jpg田子の海の色。

P3110021.jpg田子から安良里の間の海の色。
水深はそれほど違わないと思うのに、色は全く違う。
どっちも好きな色だけど、グリーンタフ(?)の白い岩肌と、なんとも言えない透明感のある藍色の海が続くこの場所は、いつ来てもいい所だなぁと思う。

P3110028.jpgあまり岸に近づきたくない黄金崎を過ぎ、今宵のキャンプ地が見えてきた。
ここで、14時46分のサイレンが鳴りはじめた。
1分間の黙祷。
この日が来る度に、あの日の気象庁の発表を悔しく感じる。
Requiem 3.11

P3110029.jpgキャンプ地に到着。
浜の奥行きが狭いので、思い思いの場所に上陸した。
ちなみに、この時間は干潮を少し回ったところ。
明日の朝までに2回の満潮を迎え、海面は1メートル20センチくらい上がる。

滝は枯れていた。
春のような陽気なので、滝でも浴びてサッパリしたいなぁと思っていたのに…残念。

IMG_0945.jpgIMG_0948_20230311.jpg今回の私は、珍しく料理の献立を考えて食材を用意してきた。
まずは、到着ビールから続くワインのことを考え、野菜スティック&カレーディップと、じゃがいもチーズガレットをサクッと用意した。
隣に座るハマちゃんからは、モツ煮込みといわしの醤油煮(?)それと、ホットワインが出てきた。
ちなみに、ホットワインは普通のワインを温めるだけ?…と思っていたけど、ホットワイン用のワインがあるらしい。
貰ったホットワインは、甘い香りでとっても美味しい。
至福である。

満潮を迎え、焚き火の辺りまで時々波がやってくる頃、ハマちゃんはテントの中へ。
我々のテントは30メートルくらい離れているので、お互いのいびきは聞こえない…はず。

(2日目へつづく)