レビンさんの言葉 -グレートジャーニー 人類5万キロの旅-

関野吉晴さんが手がけた映像については、これまでも何度か観る機会があった。
縄文号とパクール号の航海
一人でできる事を徒党を組んでやってもつまらない
だけど、関野さんがやり遂げたこの壮大な旅は、一部だけを切り取って観るだけではもったいない(!!)
旅の始まりから終わりまでと、その次に続く検証の旅も順を追って擬似体験しなければならない(!!)…と、超遅ればせながら思った。

IMG_1209_20230403.jpgで今、「グレートジャーニー 人類5万キロの旅」を読み進めている。
関野さんの文章は、凄いことをサラッと書いてあるので、"想像の翼"を広げてその状況を思い描かないといけない。
でも百聞は一見にしかずの言葉どおり、映像があればより実感できる。
幸いにも関野さんのyoutubeチャンネルには、テレビで放送された当時の映像がアップされているので、文章を読んで想像を膨らませるだけでなく映像でも楽しめる。
なんて贅沢なんだろう。

徒歩でのパタゴニア南部氷床の横断秘境ギアナ高地危険なダリエン地峡、自転車でのアンデス山脈縦断アラスカ・ハイウェイの走破、カヤックを使ったアラスカベーリング海峡横断、犬ぞりを使ったアラスカ700キロシベリア2000キロなどなど、読みどころ&見どころ盛りだくさん過ぎるけど、私が好きなのは現地の人の話や言葉。
その中で、ロシア人のレビンさんの言葉に共感できた。

---グレートジャーニー 人類5万キロの旅 第3巻より---
あなたはぼくに、そばにいて一緒にアパートの窓から朝日や夕日を見てほしいというけれど。ぼくにとっては旅と歌が空気のように必要なのだ。人生をメートルではなくキロメートルで計りたい。寒気、暑さ、雨、風、全て人間には大事なもの。都会の疲れではなく、力仕事の疲れを感じたい。旅の途中で自分のことを考えず、親しい人を思い出す。部屋のにおいの代わりに森の匂いを感じたい。人生を飲み屋の酔いで燃やすより、たき火のそばで燃やしたい。
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これ…わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。
ちなみに、私は歌は苦手だけど、三崎のチャッキラコ、檜枝岐歌舞伎の三番叟、西馬音内盆踊りの音頭、山のお茶屋でおばさんが歌ってくれた民謡…など、旅先で聞く歌は大好きである。
チャッキラコ