レビンさんの言葉 -グレートジャーニー 人類5万キロの旅-
関野吉晴さんが手がけた映像については、これまでも何度か観る機会があった。
⇨縄文号とパクール号の航海
⇨一人でできる事を徒党を組んでやってもつまらない
だけど、関野さんがやり遂げたこの壮大な旅は、一部だけを切り取って観るだけではもったいない(!!)
旅の始まりから終わりまでと、その次に続く検証の旅も順を追って擬似体験しなければならない(!!)…と、超遅ればせながら思った。で今、「グレートジャーニー 人類5万キロの旅」を読み進めている。
関野さんの文章は、凄いことをサラッと書いてあるので、"想像の翼"を広げてその状況を思い描かないといけない。
でも百聞は一見にしかずの言葉どおり、映像があればより実感できる。
幸いにも関野さんのyoutubeチャンネルには、テレビで放送された当時の映像がアップされているので、文章を読んで想像を膨らませるだけでなく映像でも楽しめる。
なんて贅沢なんだろう。
徒歩でのパタゴニア南部氷床の横断、秘境ギアナ高地、危険なダリエン地峡、自転車でのアンデス山脈縦断やアラスカ・ハイウェイの走破、カヤックを使ったアラスカやベーリング海峡横断、犬ぞりを使ったアラスカ700キロやシベリア2000キロなどなど、読みどころ&見どころ盛りだくさん過ぎるけど、私が好きなのは現地の人の話や言葉。
その中で、ロシア人のレビンさんの言葉に共感できた。
あなたはぼくに、そばにいて一緒にアパートの窓から朝日や夕日を見てほしいというけれど。ぼくにとっては旅と歌が空気のように必要なのだ。人生をメートルではなくキロメートルで計りたい。寒気、暑さ、雨、風、全て人間には大事なもの。都会の疲れではなく、力仕事の疲れを感じたい。旅の途中で自分のことを考えず、親しい人を思い出す。部屋のにおいの代わりに森の匂いを感じたい。人生を飲み屋の酔いで燃やすより、たき火のそばで燃やしたい。
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これ…わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。
ちなみに、私は歌は苦手だけど、三崎のチャッキラコ、檜枝岐歌舞伎の三番叟、西馬音内盆踊りの音頭、山のお茶屋でおばさんが歌ってくれた民謡…など、旅先で聞く歌は大好きである。
⇨チャッキラコ