河童に嫌われた人 〜目久尻川〜
先日、逗子から本厚木までツーリングした際、とっても雰囲気のいい川を横切った。
なんと言うか、子供の頃の自分だったら、毎日遊びに行きたくなる…そんな雰囲気の川である。
翌日調べてみたら、それは「目久尻川(めくじりがわ)」という名前の川だった。
時々会って飲む高校時代の同級生の中に、Birdy BD-1を持っている奴がいた。
自分も時々ミニチャリで走っているという話をしたところ、しばらく乗っていなかったBD-1をメンテに出した。
「じゃあ泊まりがけで遠征しようよ」
「その前に近場を走って一杯やりたい」
てなやり取りがあり、早速計画を任された。
参加メンバーは、いつもの山岳会女子1号を加え3名である。
しかし、世の中はやれ台風だ、やれ梅雨入りだ…って感じで、なかなか週末に晴れてくれない。
「平日でも私行くから!!」
という、とても会社員とは思えない女子1号の宣言があったので、6月8日 木曜日に決行することになった。
ただし、夕方からは雨になる。
チャリツーリングの条件はシンプルに2つ。
-ゴール地点でお風呂に入れること
-ゴール地点に飲み屋があること
である。
それに加え、ゴール地点にコインロッカーがあれば完璧である。
行き先は目久尻川で決定しているので、こんな計画を立ててみた。
鎌倉駅に集合しスタート、柳橋辺りから相模川〜目久尻川をアユのごとく遡上し、銭湯のある大和でゴール。
ただし大和駅に大型ロッカーはないので、私以外の2名のチャリは預けられない。
ところが、大和湯は木曜日が休み。
ふむ…計画変更。
海老名駅に集合しスタート、目久尻川〜相模川を下り、銭湯のある大船でゴール。
ちなみに、大船駅には数は少ないけど大型ロッカーもある。
バーディ君のBD-1は入るのだろうか？
6月8日 木曜日、海老名駅で各々の自転車を組み立て、いざ出発。
目久尻川の名前の由来は二つあり、ここ海老名に伝わる由来は河童絡み。
なかなかおどろおどろしい話しなので、興味のある人は「目久尻川 河童」でググってみてほしい。
海老名駅から目久尻川への最短ルートは距離にして1.2キロ、自転車だと6分で着く…はずなのに、Googleさんと自転車NAVITIMEさんで意見が分かれ、いきなりミスコース。
河童の怨念？
先が思いやられる出だしではあるけど、とにもかくにも目久尻川を下り始めた。
ここからのナビゲーターはバーディ君。
これが今回のチャリ。
女子1号のママチャリ風のサドルが気になる。
この写真を撮った直後、女子1号のチャリが倒れBD-1を巻き込んだ。
私のDove Plusは間一髪で手で受け止め倒壊を免れた。
河童の怨念？
目久尻川には、「目久尻川歴史文化ゾーン」と称して、地図と共に流域の文化財等を紹介している案内板がある。
バーディ君は、事前に昼飯の場所もアタリをつけてきているらしい。
バーディ君が、昼飯会場の場所をチェック中。
のどかな目久尻川ではコイが泳いでいる。
12時に昼飯会場である手打ちそばの店「一服館」に到着。
この後運動するので大丈夫!!と自分に言い聞かせて、ちょいカロリーオーバーの料理をチョイス。
美味し。
昼飯後も順調に走行。
バーディ君のナビゲーションも順調。
ところが!!
寒川神社までもうちょいという所で女子1号の後輪がパンク。
交換用のチューブは無いし、そもそもRoute用の工具も持ち合わせていない。
ダメ元で空気を入れてみることにした。
ところが!!
私の携帯ポンプは、仏式と米式には対応しているけど、Routeのバルブはなんと英式。
仕方がないので、私がバルブを押さえバーディ君がポンプを押して空気を入れた。
5分だけ走れたけど、またまたタイヤはぺっちゃんこ。
万事休す!!
ツーリング終了〜。
どうやら女子1号は河童に嫌われてしまったようだ。
歩いて一番近い宮山駅に到着すると、電車が来る時間まであと6分。
ここでバーディ君が弱音。
「6分じゃ撤収できないかもぉ」
「やればできる!!」
ちなみに、DAHON組は2分もあればバッグに入れられる。
電車の音が近づいているけど、バーディ君はバッグのチャックが閉められないでいる。
「とりあえずそのまま電車乗っちゃうんだ!!」
無事乗車。
帰ったら撤収の練習10回してください。
予定どおり、大船のひばり湯でひとっ風呂浴びてから、バーディ君の希望で火事から復活した観音食堂に入店。
河童に嫌われてしまった女子1号を待たずに、まずは生ビールで乾杯。
この一杯のために、今日を生きてきましたぁ。
そして、久しぶりに皿と升にダブルで盛りこぼされた天青が美味い。
二軒目は、行き当たりばったりで名前もわからない店に入店。
カロリーMAXっぽいお店お勧めのシカゴピザとやらでワイン。
お二人さん、今日はありがとうございました！
次回は…鎌倉駅からの目久尻川リベンジでもいいですか？
(あとがき：2023.6.8)
バーディ君のBD-1を少しだけ乗らせてもらった。
シルキーな乗り味でビックリするくらい快適。
例えて言うなら、BD-1が高級な乗用車だとすると、Dove Plusは軽トラ。
