白馬大雪渓を行く 白馬岳1日目〜猿倉から白馬山荘〜

白馬大雪渓は、行きたい場所だった。
この山歩きは、2018年に初めて有志が募られたものの、"なんちゃって山岳会" から手を上げた者は1名だけ。
その1名とも、コロナがあったり、7月の天気が悪かったりでなかなか行くことができなかった。

IMG_2107.jpeg7月17日 月曜日。
猿倉荘に到着した。
思った以上に人がたくさんいる…。
今日は三連休最後の日、明日は平日なので山も空いている?…というような淡い期待は木っ端微塵に吹き飛んだ。
今回の山歩きは、2018年に手を上げた旧山岳会女子1号が参加している。

白馬山荘の標高は2,832メートルなので、初日の標高差は1,600メートルオーバー。
私は、初日に早起きと長距離移動が重なると、2,300メートル前後で高山病になる可能性があるのでとっても不安…ということで、昨夜は栂池第一駐車場の真ん前にあるスキー合宿所みたいな宿で前泊。
乗ってきた車は、そのまま栂池第一駐車場にデポし、猿倉荘まではタクシーで移動した。
ちなみに、前日の移動は事故2件、故障者5台で中央高速は渋滞の嵐。
故障者5台の内、3台がホンダのFITだった。
FITは夏に弱いんだろうか?

準備を整え、宿でもらった朝食のオニギリを1個だけ食べてから出発。

P7170003.jpeg歩き始めるとすぐにこんな景色が現れ、テンションアップ!!

IMG_2116.jpegP7170004.jpeg歩き始めて1時間ちょっと。
あの有名な「ようこそ大雪渓へ」の岩看板がお出迎え。
大雪渓の入り口が見える場所で、少しだけ休憩。

IMG_2118.jpeg大雪渓の入り口に向かう。
少し前を歩くのは、同じ時間帯に歩き始めたソロの年配女性で、翌日もところどころでお会いすることになる。

IMG_2121.jpeg大雪渓の入り口に到着。
ここでアイゼンを装着。
私は、トレッキングポールの先をスノーバスケットに変更したけど、ラバーキャップを外すだけでもよかったと思う。

冷たいガスが吹きつけてきて、"自然のクーラー" を通り越し "自然の冷蔵庫" 状態。
たぶん下界は30度オーバーのウンザリするような真夏日のはずなので、この一瞬だけでも来た甲斐がある。

IMG_2133.jpeg私のヘルメットは白。
人の物と間違われないように、自分の名前を書こうかな?…と思ったけど、とりあえず適当にスッテカーを貼ってみた。
名前を書きなさい

IMG_2132.jpeg登山者の列。

P7170010.jpeg時々立ち止まっては写真を撮っていたこの男性と少しおしゃべり。
「半袖寒く無いですか?」
「どうしようかなぁと思ったんですが、もっと薄着の人もいるので…」
確かに、ジャケットを羽織っている人もいれば、短パン&半袖の人もいる。
ちなみに、そういう私はロングスリーブのキャプリーンの上に半袖なのでまぁまぁ涼しい。

P7170015.jpeg横を見ると青空。

IMG_2145.jpeg今年は雪が少ないらしく、雪渓歩きは予定の半分の時間でおしまい。
アイゼンを外し、トレッキングポールの先も変更した。

P7170018.jpeg眺めは最高。
登りは辛い。

P7170023.jpegミヤマキンポウゲ? キジムシロ? シナノキンバイ?
P7170025.jpegミヤマトウキ
P7170028.jpegハクサンフウロ

P7170026.jpeg杓子岳がとんがっている。
次回は白馬三山を歩き、白馬鑓温泉小屋に泊まってみたい。

P7170032.jpeg岩と、雪と、緑のコラボレーション。

IMG_2161.jpegようやく白馬山荘が見えた。

P7170033.jpeg白馬頂上宿舎でのビール誘惑を振りはらい、白馬山荘へ最後の登り。

IMG_2163.jpegやっと…ようやく…ついに生ビールにありつけた。
お疲れ様!!

至福のビールでひと息ついた後で、小屋の受付。
私の前に受付していた年配の二人連れは、洋室ツインを予約していた。
個室料金(16,000円)以外に宿泊料金(1泊2食付きで15,000円)がかかり、〆て46,000円也。
小屋の説明を抜粋すると…
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3号館の個室を朝食付きでご予約いただいたお客様は「雲上レストラン スカイプラザ」で朝食をお召し上がりいただけます。
御来光の時間や混雑を気にせず、ゆったりと朝食をお楽しみいただける特別ルームとなっております。
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VIP待遇である。
ちなみに、我々は相部屋&素泊りなので、2人合わせて22,000円。

IMG_2170.jpegようやく外が暗くなってきたので、ダウンを着込んで外に出てみた。
食事を終えた人が静かに黄金色に染まる山並を楽しんでいる。

IMG_2171.jpegどこかの山からこちらを見ている人もいるんだろうか?
近くにいた人が、正面に見える尖った山が剱岳だと教えてくれた。

(2日目に続く)