OMAKASEスタイル

私は、席に着くだけで自動的に料理が出てくる "お任せ" できる店が好きである。
超高級な小料理屋とか料亭であれば、そんな店はザラにあるのかもしれないけど、残念ながら私とは生涯縁のない店なので、そのあたりの事情はよくわからない。

30代の頃、クライアントの常務さんに都内の高級小料理屋さんに連れて行ってもらったことがあった。
常務さんと私がカウンターの席についても、常務さんはお酒を頼んだだけで他には何も注文せず、お通しだけが目の前に置かれた。
この場合、注文していないので "突き出し" というのが正解かもしれないけど、この後順番に料理が出てきたので "お通し" という言い方で合っているのかな?
常務さんは、時々板前さんと何かを話していたけど、会話の中身は覚えていない。
「ハモはある?」
と常務さんが聞いた。
その時食べたハモの味は忘れてしまったけど、とっても美味しかったことだけは覚えている。
私が "お任せ" できる店を好きになったのが、この時かどうかはわからない。
ただ、いつかは自分もこんな "大人な飲み方" をしたいなぁと思ったことだけは確かである。

7月5日 水曜日、居酒屋で飲み食いした後で、行きつけのバルにサングリアを飲みに行った。
このバルの料理はリーズナブルかつ美味しいので、飲み物以外に料理を一品頼むことにした。

IMG_2008.jpgめちゃ食べづらそうなガーリックトーストが目の前に置かれた。
ちなみに、右端に見える小鉢は、パーティ客向けに作っていた料理のお裾分け。
トーストには切れ目が入っているけど、案の定、カウンターにガーリックを飛び散らせながら食べた。
「めちゃ食べづらいです」
「だよね〜」
と言いつつ、追加のおしぼりを出しながらママはニコニコしている。

「ここに来るのはいつもどこかで食べてきた後だけど、ママの料理は美味しいからできれば一軒目で来たいんですよねぇ」
「来て来て」
「でも、開店時間(19時)まで待てないんですよ」
「連絡もらえれば、早く開けるよ」
「へ?そんなことやってもらえるんですか?」

話は決まった!!
山岳会のメンバーに連絡すると3人の参加表明があった。
自宅謹慎&療養中の女子2号は「このクソ暑さの中、歩いて駅まで頑張る気になれない」と言って棄権。

IMG_2094.jpg7月13日 木曜日、"一軒目" としてママのバルに集合。
会費を徴収して宴会開始。
「ママ、嫌いなものないから早めに処分したい食材なんか使って適当にお願いします。」
「え〜食べたいものとかないのぉ?」
「ママの料理は美味しいから、なんでもいいです」

どんな料理が出るかはお楽しみ。
和食もいいけど、洋食の "OMAKASE" スタイルも楽しい。