シェイクダウン

K4-GP用のフルカウル仕様マシン「ライトフォーミュラ004型」は、私が乗る前の2017年2月のレースでほぼ全損状態になった。
応援 〜K4-GP〜

それから6年の歳月がササッと流れた2023年6月、"ついに" というか "なんとか" というか、新しいマシンが完成した…らしい。
その出来立てホヤホヤのマシンが7月2日の「K Sports 8時間耐久レース」に参加すると聞き、その前日に行われるシェイクダウンを見に袖ヶ浦フォレストレースウェイに行ってみることにした。

IMG_1909.JPG走行は14時からだったけど、私は翌日早朝に出発する山歩きの準備があるので、午前中に27番ピットに到着。
大雨である。

その後、明日のレースで走るドライバーやお手伝いさんも到着。
それぞれが自己紹介を始めると、なんとなく見たことのある顔の人が1名いた。
私は思い出したけど、彼は顔が変わってしまった私のことは覚えていないらしい。
彼(スギちゃん)は、38年前に同じレースに出ていて、たしかレース仲間の結婚パーティで一緒に写っている写真もあるはずだ。

雨足が弱くなった隙にトラックからマシンを降ろし、ピットに入れたものの、ピットは12時にならないと使えないとのことで、仕方なくブルーシートを被せてピットの前に放置。
しかし、なぜかテーブルや椅子はピットの中に広げてもいいらしく、束の間のお茶の間状態で話が弾んだ。

IMG_1914.JPG車載カメラを取り付けた後、13時からは車検が行われる。
雨は上がったけど、走行時にはまだウェットのままだろう。
ここで私はサーキットを後にする。

はてさて、明日のレースはどうなるだろう。
5人のドライバーの内、少なくても3人はこのコースを走るのが初めてらしいので、マシンもシェイクダウンならドライバーもシェイクダウン状態である。
天気は快晴の予報。
なんとか無事に完走して欲しい。

(あとがき:2023.7.2)
日曜日のレースは3時間30分でリタイヤ。
5人目のドライバーに変わった3周目にドライブシャフトのブーツ破損でベアリングが焼きついてしまった…とのこと。
しかし、マシンの感触が良かったらしく、マシンを製作したガレージの所長やドライバー達はリベンジに燃えている。

(あとがき:2023.7.6)
スギちゃん宛に、一緒に写っている写真を送ってあげた。
すぐに返信があった。
「写真ありがとうございます! 全然覚えていないや。進ちゃんだけわかる。あの頃自分の回りが見えてなかったのかも。」
写真に写っていた4人のドライバーの名前を教えてあげる。
「なるほど良くわかりました! 段々よみがえってきました。」
どうやら記憶の糸がつながり始めたらしい。
「次回是非とも一緒に走りましょう! 今日これからFSWショートコース2本走って、午後仕事しようと思います。」
スギちゃんは、"レーシング" を続けている。