IS-AMU Log.

森達也さんが監督した映画「福田村事件」が完成し、2023年9月1日より全国で公開される。
森達也さんは、1956年広島県生まれ。
私と同世代である。
⇨かくも完璧な世界 第4回ただこの事実を直視しよう

1923年9月1日11時58分に発生した関東大震災の後、沢山の朝鮮人が殺されたのは史実として知っていた。
朝鮮人虐殺の犠牲者追悼式典は、1974年から行われていて、歴代の東京都知事はこの式典に追悼文を送っていたが、小池百合子が都知事になってからは一度も送っていない。
⇨2017年小池都知事のコメント
小池都知事は、「関東大震災で亡くなった全ての人に対して追悼しているのだから問題ない」との認識のようだ。
しかし、「朝鮮人が井戸に毒を入れている」とか「朝鮮人が集団で襲ってくる」などのデマが飛び交い、パニックになった住民によって殺害された沢山の朝鮮人(6,000人以上?)を、"関東大震災で亡くなった人" で一括りにしまってはいけない。
小池都知事は、単にこ史実を認めたくないだけだと思う。


「福田村事件」のことは、知らなかった。
福田村は、現在の千葉県野田市。
この村で殺害されたのは、行商でこの地に来ていた香川県の人達だった。
善良な人間が、集団心理やパニックによって悪魔のような人間に変わってしまう…なんて事は想像したくないけど、実際に起こった事だし、これからもあり得る事なんだと思う。

この映画は、2022年5月にクラウドファンディングで製作費の支援者を募っていた。
私はこの映画の意味と価値を知り、すぐに支援することにした。
そして今日、クラウドファンディングの返礼品(オリジナルクリアファイル、全国共通鑑賞券、映画のパンフレット)が届いた。

関東大震災から100年の日に公開される「福田村事件」は、日本人が観なければいけない映画だと思う。
主演は大好きな田中麗奈をはじめ素晴らしい俳優陣がキャスティングされている。
私は少し多めに支援したので、エンドクレジットに名前が出るらしい。
⇨『福田村事件』公式サイト
⇨関東大震災から100年の日に公開される『福田村事件』(雨宮処凛)。

(あとがき：2023.9.2)
⇨映画『福田村事件』震災以前からの虐殺の連鎖 背景に作られた「イメージの化け物」

(あとがき：2023.10.16)
映画「福田村事件」が第28回釜山国際映画祭でニューカレンツ部門の最優秀作品賞を受賞した。
森達也監督そして、主役を務めた井浦新さんと田中麗奈さんのコメントがとってもいい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e1a78bd6422b194052cd7cebdab9fa2fbe2e99