宴会前の準備運動 伊豆2日目〜外浦海岸周辺〜

夜中に緊急速報で叩き起こされたけど、状況確認後すぐに眠ることができた。
暗いうちに出発。
宿の清算は昨日のうちに済ませておいた。

PC030012.jpeg6時ちょっと前、外浦海岸に到着。
東の空が明るくなっている。
日の出は6時半。
今日はもともと午後に風が上がる予報だったけど、その時間が前倒しになり、9時頃から急激に風が噴き出す予報に変わっている。
海に浮かんでいられる時間は、昨日よりも短い。

PC030016.jpegコーヒーとサンドウィッチで簡単に朝食をとってから、車の外へ出た。
そこそこ冷え込んでいる。
昨日のウェアリングからインナーを1枚追加してスカノラックを羽織り、乾いていないシューズを履いた。

IMG_4442.jpeg6時33分、準備完了。

PC030019.jpeg暗く穏やかな海に漕ぎ出すと、気嵐が海上を静かに流れている。
追ってみたものの、気嵐の方がスピードが早く、あっという間に引き離されてしまった。

PC030021.jpegバウを東に向ける。
太陽に続く光の道が真っ直ぐにこちらに向かい、カヤックを染めている。
カヤックに乗っていると、時々ハッとするような美しい光景に出会うことがあるけど、この瞬間は、これまで見た中でもダントツに美しい。
死ぬまで忘れないだろう。

PC030042.jpeg九十浜。
いつもは明るく沖縄のような色を見せてくれるこの海岸も、まだ薄暗い。
沖縄の代わり 〜外浦から爪木崎〜

PC030046.jpeg朝陽に照らされる須崎御用邸がある丘。
九十浜以外にも美しい浜があるけど御用邸の敷地内なので、残念ながら上陸はできない。
下記のリンクで見れる朝日新聞DIGITALの写真は、1999年に天皇家の人達が御用邸敷地内の浜を散歩する様子。
この時、雅子さまは36才。
公式の場では見ることができないラフな普段着姿が美しい。
https://www.asahi.com/gallery/photo/national/michikosama/20211016/13.html(外部サイト)

PC030055.jpeg九十浜を離れ、外浦海岸の沖にある岩礁帯に寄ってみた。
数年前、9メートルの向かい風の中、ひっきりなしに波がブレークしてくるこの岩礁の間を抜け、片瀬白田まで行ったことがある。

PC030056.jpeg7時半、外浦海岸に帰還。
名残惜しくて、しばし漂ってみる。
海岸からは、防災放送が流れている。
「津波が発生するおそれがあり海の中や海岸付近は危険です。海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。」
私は "海の中" にいます。
津波注意報は、この1時間半後に解除された。

PC030059.jpeg名残惜しくて、もう一度振り返る。

IMG_4452.jpeg7時50分、外浦海岸に上陸。

撤収完了。
これから宴会会場の伊豆高原を通り越して熱海に向かう。
なぜ熱海なのか?!
昨夜、こんな会話がグループ内で交わされていた。
車で行くのは私だけだったので、伊豆高原の駅で何人かピックアップすることになっていたけど、約1名が私宛にリクエストを出した。
「車で行くんだったら、伊豆高原までドライブしたいから、もっと手前で拾って。」
「私はもう伊豆の下田にいます。横浜までは戻れないけど、どこかまで戻ってピックアップするのはOK。」
「え〜そういうことですか〜、それじゃあ悪いね〜。」
"悪いね" じゃなくて、"悪いね〜" と語尾が伸ばされているってことは、悪いと思っていないどころか、迎えにきてもらう気満々である。
変な場所を指定される前に、こちらから先手を打った。
「熱海?」
「ありがたい!」
伊東辺りにしておけばよかったと後悔しても、もう遅い。
約1名を熱海駅で13時にピックアップする。
どこかでのんびり昼飯でも食べて熱海に向かいますか…。

その日の夕方から始まった宴会は、深夜1時にお開き。
8時間くらい、飲んで食べてしゃべっていたらしい。