さよならウィンドジャマー
横浜中華街の入り口近くにあるバー「ウィンドジャマー -Windjammer-」がオープンしたのは1972年。
店主は「ジミーさん」だった。
⇨日本のバーの歴史と歩むヨコハマ今昔物語。<前編>(外部サイト)
初めてこのバーに行ったのは、店がオープンしてから5年目の1973年。
1982年に横浜中華街のワンルームマンションに住み始めてからは、会社帰りにウィンドジャマーのカウンターで一杯やってから帰る…という生活をしていた。
深夜に鳴る船の汽笛に合わせて、カウンターにある鐘をジミーさんが鳴らしていたのを覚えている。
⇨日本のバーの歴史と歩むヨコハマ今昔物語。<後編>(外部サイト)
に、この鐘が写っている。
一番飲んだカクテルは、マティーニ。
ちなみに、ウィンドジャマー発祥のカクテル「ジャックター」は、自分では数回しか飲んだことがなく、一緒に行った女性が注文に迷っていた時に、(下心なしで)勧めていた。
最近はバーに行く機会が減ってしまい、最後にウィンドジャマーのドアを開けたのは、コロナ前の2019年だったような気がする。
1983年、ウィンドジャマーのすぐ近くにケーブルカーというバーがオープンしてからは、今でも年に数回はケーブルカーでマティーニを飲んでいる。
ちなみに、ケーブルカーもジミーさんが手がけたバーで、時々ウィンドジャマーからやってきては鐘を鳴らしていた。
そんな、横浜を代表するバー「ウィンドジャマー」が、2024年1月28日で閉店する…という話を聞いた。
久しぶりに、忘年会の日に行ってみることにした。
私はマティーニを注文。他の二人はジャックターを注文した。
昔、この店のマティーニはドライが別に出てきて自分でステアしてグラスに注いでいたけど、今はセットでは出さないようだ。
バーテンダーに閉店の理由を聞いてみた。
忙しい中での聞きかじりなので、100%正確かどうかわからないけど、厨房を含めた店の改装が内装の関係でできない…というような話をされていた。
ウィンドジャマーに行ったことがある人であれば、まるで豪華帆船のキャビンに入ったかのような店内に驚いたと思う。
どうやら、オール木製のこの店内が現在の消防法ではNGなのかも。
コロナ禍の経営も大変だったと思うし、閉店の理由はそれだけじゃないかもしれないけど、いろいろ難しいことがあるらしい。
ウィンドジャマー、自分が通ったバーの中では1番か2番目にグラスを傾けたバー。
昔は1杯だけ飲んで帰る…というような使い方ができたので、チャージも無かったような気がするけど、実際はどうだったんだろう?
関内・中華街にあったお気に入りのバーは、ほとんど無くなってしまった。
- コペンハーゲン
- チョーズバー(チョウズプレイス)
- ホェーラーズワーフ…
寂しい。
(あとがき:2024.1.26)
友達に誘われて、閉店の2日前に再訪してみた。
開店時間の少し前に行ったにもかかわらず、タッチの差で満席。
席が空くまで待てないので、入店は諦めることにした。
長い間、お世話になりました。
さようならウィンドジャマー。
(あとがき:2024.3.17)
6年ぶりくらいに、石川町のとあるバーに行ってみた。
とってもいいバーなんだけど、常連のお客さん同士が話すバーは苦手…。