どうした大阪 〜維新王国の末路〜

大阪は商人の町…。
豊臣秀吉が大阪に拠点を据え、運河を張り巡らせた事で商都としての基礎を作り、徳川の時代では、「なにわ八百八橋」と呼ばれるほど多くの橋がかかった運河と海運により、「天下の台所」として発展した。
あるサイトから引用すると…
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大阪の商人の精神は単純に儲けることを目的とせず、世間の人たちやお客様が満足して喜んでくれることを本質にしています。
お金のやりくりが上手で、支出すべきポイントの見極めも上手です。
大阪人の気風が育んだ「実学」は、理屈よりも実証性、合理性、現実性を尊び、空理空論の対極にある大坂の伝統的精神です。
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…とある。

そんな大阪が今、万博とIRでこう思われている。
「大阪の人って、なんでこんなバカげた事業に賛成しているの?」
ここで「大阪」と一括りにされてしまったら、"実学精神のある大阪人" からしたら迷惑だろう。
しかし、実際に大阪の議員数を見ると、こうなっている。

大阪府議会
 定数:79
 内、
 大阪維新の会:52
 公明党:14
 自民党:7
 計73で、与党が「92%」

大阪市議会
 議員定数:81
 内、
 大阪維新の会:46
 公明党:18
 自民党:15
 計79で、与党が「98%」

「大阪維新の会=日本維新の会」って国政では野党でしょ?!…なんて勘違いしてはいけない。
「大阪維新の会」は、れっきとした第2自民党である。
日本維新の会は「第2自民党」だった(東京新聞)

昨年、数年ぶりに数時間だけ大阪の地を踏んだ。
懐かしいと感慨にふけるより先に、「いま自分は下品な知事や市長が仕切っている町にいるんだな…」という気分になった。
はっきり言って、私は大阪の「面白ければ何でも良い」という気質が苦手である。
誤解して欲しくないのは、私は上方漫才が好きだったし、ダウンタウンの漫才も嫌いじゃなかった。
しかしここ数年、たまにテレビで目にした松本人志の "ネタ" などは不愉快でしかなく、彼がCMに出ている商品やサービスは、速攻でボイコットした。
ささやかな抵抗
「クールジャパン」と称して国と手を組み、お金をもらって権力者に媚びるような連中は、芸人として終わっていると思う。

歴代大阪府知事
 横山ノック(無所属)  1995-1999年
 太田房江(無所属)  2000-2008年
 橋下徹(大阪維新の会)  2008-2011年
 松井一郎(大阪維新の会)  2011-2019年
 吉村洋文(大阪維新の会)  2019-現在

大阪が下品な町に成り下がるきっかけは、2008年に橋下徹が知事に赴任してからだろう。
その後は、松井一郎、吉村洋文と続き、大阪維新の会が大阪を私物化し続けている。
大阪の人達はいつまで、下品を絵に描いたような大阪維新の会を選び続けるんだろう?