2024年の避暑 南八ヶ岳2日目〜赤岳から北沢ルート〜

2日目。
今日は赤岳に登り、一旦赤岳鉱泉まで戻ってから北沢ルートを使って下山する。
ほんとは、赤岳鉱泉から赤岩の頭を経由して、硫黄岳、横岳、赤岳を縦走しようと考えていたけど、コースタイムで10時間くらいの行動になってしまうので、今回は赤岳だけにする。

昨日来た道を逆に辿って、いったん行者小屋まで戻る。
なので、昨日下ってきた中山乗越までの道は標高差120メートルの登り坂。

行者小屋に到着して朝飯。
私は、昨日残したパンとコーヒー。
昨日行者小屋の前で話しをした八ヶ岳へよく登りに来るというベテランの人がいたので、今日のルートを相談してみた。
「文三郎尾根から登り、地蔵尾根で下りて来ようと思っているんですが、どうでしょう?」
「それなら登りは地蔵尾根を使った方がいいと思います。地蔵尾根を下るのは少し危ないので。」
…という、ありがたいアドバイスをもらったので、我々は迷うことなく地蔵尾根から登ることにした。
ヘルメットをかぶって出発。

IMG_5914_20240726.jpg地蔵尾根の登り始めはこんな感じ。
正面に赤岳がド〜ンと見えて気分が盛り上がる。

IMG_5917.jpeg階段が登場。
見た目とは違いしっかりしているので、安心して登れる。

IMG_5919.jpg横岳。
ガスが切れ、濃い青空が広がってきた。

IMG_5922.jpgIMG_5926.jpg鎖が登場。
女子1号もしっかり登って来る。

IMG_5923.jpgだいぶ登ってきた。
振り返ると、正面には阿弥陀岳そして、赤い屋根は行者小屋。

IMG_5927.jpg青空に赤岳が映える。
手前にあるのが赤岳展望荘そして、山頂直下にあるのが赤岳頂上山荘。
いつも思うけど、こんな場所に山小屋を作った人達の努力には、本当に頭が下がる。

IMG_5928.jpg標高2,716mの地蔵の頭に到着。
写真の正面は、今回行くのを諦めた横岳。
歩いてみたかった…。

IMG_5931.jpg赤岳展望荘の脇から反対側に抜けると、八ヶ岳の宿命のライバルである富士山が見えた。
富士山と八ヶ岳の間に遮る山はない。

IMG_5937.jpg赤岳頂上に向けて最後の登り。
どこを歩けばいいの?

IMG_5938_20240726.jpg途中の岩場で女子1号の記念写真をパチリ。
一見凄そうな場所にいるように見えるけど、実際はそうでもない。

IMG_5941_20240726.jpg眼下には赤岳展望荘。
もう少しで山頂だけど、例によって入山2日目の私は全く疲れていない。
1ヶ月前までゲホゲホ咳が出ていたので、山に行ったらどうなるかなぁと心配していたけど、これで完全復活っぽい。

IMG_5950.jpg無事に赤岳登頂。
山頂は狭く、思ったよりも人が多かったので山頂からの景色を撮るのを忘れてしまった。

IMG_5951.jpegさて、下山も気をつけて行きましょう。
頂上山荘とは反対側に向かいます。

IMG_5952_20240726.jpg山頂から少し下ったところ。
文三郎尾根から登って来る人の方が多い。

IMG_5953_20240726.jpg阿弥陀岳の勇姿。

IMG_5954.jpg我々は下りなので関係なし。

IMG_5955.jpgキレット分岐を通過。

IMG_5958.jpgIMG_5959.jpgキレット分岐から少し行った所にある分岐に到着。
上の写真は中岳/阿弥陀岳方向を見たところ、下の写真は行者小屋に続く文三郎尾根。

階段だらけの文三郎尾根は、たくさんの人が登って来る
若者グループの一人に
「まだありますかねぇ?」
と聞かれたので、
「はい、まだまだありま〜す。」
と言って、ガッカリさせながらすれ違った。

IMG_5963.jpeg行者小屋の近くまで下りてきた。
この時点で10時40分。

行者小屋でお疲れさま缶ビールを半分だけ飲んで、赤岳鉱泉に出発。
今回、山頂アタック用に持ってきたミステリーランチの折りたためるリュック「IN & OUT 19」は、ヘルメットも入り、なかなか使い勝手がいい。

赤岳鉱泉に歩き始めたら、昨日話をしたテント泊のソロ女性が前から歩いてきた。
どうやら散歩をしているらしい。
「抜群の天気でしたよっ」と話したら、少しだけ悔しがっていた。

赤岳鉱泉に到着し、まずは売店で醤油ラーメンを注文。
ラーメンができる間に、小屋に預けておいたリュックを回収した。
ラーメンを食べていると、さっきすれ違ったテント泊の女性が戻って来た。
「この席いいですか?」
「はい、もちろんです。」
女性は、私もお腹が空いちゃったと言って、アルコールストーブを出して昼飯を作り始めた。
今晩の夕食は、昨日に引き続き小屋でステーキを食べるらしい。
「仕事はできました?」
「できないですねぇ?ただただボ〜ッとしてました。」
ここのテント場はトイレがきれいなので、居心地がいいらしい。
「トイレがきれいかどうかは大事ですよね?! 今まで行ったテント場で一番きれいだったのはどこです?」
「一番は、小梨平ですね。」
上高地の小梨平キャンプ場は、どんな人が利用するのだろぉとずっと思っていたけど、こんな暑い夏は、避暑目的で行くのもありかもしれない。

このままいたら、もう一泊したくなってしまうほど居心地がいいけど、お尻に根が張ってしまう前に下山することにした。
北沢ルートで帰ると、車までは2時間20分かかる。

歩き始めて少しすると、右足の太ももが痛い。
林道に入ると、ますます痛くなってきた。
騙し騙し下山し、なんとか車を置いてある美濃戸口まで下りてきた。
靴を履き替え、日帰り温泉に向かう。
脱衣場では、足が痛くて立ったままズボンが脱げない。(^^;
次回の山歩きが心配である。