直木三十五
直木三十五…と聞いて、何人の人がわかるだろうか?
読み方すらわからなかったり、そもそも人の名前だともわからなかったりするかもしれない。
直木三十五は人の名前で、"なおきさんじゅうご" と読み、直木賞のあの「直木」である。
ちなみに、直木賞の正式名称は「直木三十五賞」だし、芥川賞の正式名称は「芥川龍之介賞」。
芥川=芥川龍之介は、ほぼ100%の人が認知していると思うけど、直木賞の直木が誰なのか知っている人はどれくらいいるだろうか?
私は、直木が誰なのか知らなかったし、その名前を見た時も「はて…この方はどなた?」って思った。(私だけ?(^^;)
ついでに言うと、私はつい最近まで芥川賞と直木賞の違いがわからなかった。
日本文学振興会の説明から抜粋する。
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芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれます。
直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象です。
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芥川賞=純文学
直木賞=大衆文学
ってこと。
どちらも新人賞的な意味合いがあるので、同じ人が受賞することはない。
さて、その直木三十五だが、私の家の近くに記念館がある。
記念館の公式WEBサイトにある直木三十五のプロフィールページのリンクを貼る。
⇨直木三十五について(外部サイト)
昨年、近所を散歩している時にたまたま記念館を見つけ、それがきっかけで、遅ればせながら彼の作品を読んだ。
読んだのは『南国太平記』。
独特の言い回しに慣れるまでは違和感があったけど、読み進めるうちに、まるで映画でも観ているような感覚になった。
あまりにも映像が浮かんだので、映画化されていないのかな?…と思って調べてみたら…、されていた!!
私が、U-NEXTに加入するきっかけは、その映画を観たかったからである。
ちなみに最近は、Netflixよりも、U-NEXTを観ることが多い。
話は脱線するが、直木三十五は43歳で亡くなった。
作家は若いうちに亡くなる…と言うイメージがあったので、調べてみたらこんな記事を見つけた。
⇨持論「画家は長命、作家は短命」を解く(外部サイト)
中原中也 30歳
芥川龍之介 35歳
宮沢賢治 37歳
太宰治 39歳
直木三十五 43歳
三島由紀夫 45歳
夏目漱石 49歳
自殺が多いけど、直木三十五は病死だった。なぜ、直木三十五の話をしたかと言うと…今日読み終わった『漂砂のうたう(木内昇著)』という作品が面白かったからである。
この作品が144回直木賞を受賞していることは、読み終わってから知った。
そして、今は『占』を読んでいる。
木内昇さんの作品は、これで5つ目。
どの作品も面白い。