YUKI と Hannah
来週開催されるF1日本グランプリを前に、現在最もメディアを騒がせているニュースは、レッドブル・レーシング-RedBull Racing- のドライバースワップ問題である。
スワップの対象となっているドライバーは、レッドブル・レーシングのリアム・ローソンと、レーシング・ブルズの角田裕毅。
実際に日本グランプリからスワップされるかどうかはわからないけど、もし発表される場合は、早ければ今日にも発表されるかもしれない。
まだシーズンが始まって2戦しか終わっていない段階でのドライバーチェンジは異例中の異例なので、メディアが騒ぐのも無理はない。
現在、レーシング・ブルズのファースト・ドライバーである角田裕毅は、非力なマシンとチームにも関わらず毎戦奮闘している。
レーシングドライバーが活躍するには、ドライバーの能力以外にも条件がある。
- 速いマシン
- いいチーム
である。
レースはチームスポーツにも関わらず、多くの人はドライバーとマシンにだけ目がいってしまい、勝敗を左右するその他の要素には目がいかない。
2025年のレーシング・ブルズ(昨年までのチーム名は「RB」)は、"今のところ" 速いマシンを持つことができているが、いいチームではない。
レーシング・ブルズの弱点は、エンジニアリングチームもしくはアセンブリチームのつめの甘さと、へっぽこなストラテジストだと思う。
2023年まで万年最下位だったハースF1チームは、小松礼雄がチームを率いるようになった昨年から目覚ましい進歩を遂げた。
その事を考えると、レーシング・ブルズの不振は、チームを束ねるマネージングチームにも、つめの甘さがあるんだと思う。
先週行われた中国グランプリでは、角田選手のマシンが2回も壊れた。
一つはフリー走行中のリアウィング、もう一つはレース中のフロントウィングだった。
これは絶対にあってはならないことなので、エンジニアリングチームには喝が入れられているはずだ。
そして、最も問題なのは何年経っても改善されないレース戦略 (ストラテジー) 。
中国グランプリでは、おバカなレース戦略のせいで、角田(5位)、ハジャー(7位)が可能だったダブル入賞を逃してしまった。
誰がストラテジスト-Strategist-なのかわからないけど、もし自分がマネージングチームにいたら、真っ先にストラテジストを交代させたい。
角田選手のレッドブル・レーシング移籍に関しては、賛否があるようだ。
- 角田選手にはレーシング・ブルズの方が力を発揮できる
- 角田選手にはレーシング・ブルズのマシンの方が合っている
私は、角田選手にはレッドブルのマシンに乗って欲しいと思っている。
そお思う理由にはいくつかある。
- 角田選手にはレッドブルのマシンを乗りこなす力がある
- レッドブルにはハンナ・シュミッツ-Hannah Schmitz- さんがいる
レッドブル・レーシングのプリンシパル・ストラテジー・エンジニア-Principal Strategy Engineer- であるハンナさんは、F1チームの中では最も優れたストラテジストだと思う。
ハンナさんの力で勝ったレースがいくつもあったはずだ。
私は、角田選手がハンナさんの立てたレース戦略と、先を見越した臨機応変なストラテジーでレースを戦う姿を見てみたい。
(あとがき:2025.3.27)
リアム・ローソンと角田裕毅のスワップが発表された。
全くフェルスタッペンを怖がっていない角田は、6戦以内に予選でフェルスタッペンより上のグリッドを獲得するかもしれない。
?Liam Lawson Replaced By Yuki Tsunoda!