アフターペダル 〜信州〜
17時10分、小諸の料理屋さんの扉を開けるなり女将さんに「ちばちゃん?」と聞かれた。
不思議だった。
扉の脇にかかっているカレンダーには、4/12の日に "ちばちゃん 3名" と書いてある。
一緒に店をやっている人には「ちばちゃんって誰?」と聞かれていたらしい。
予約の電話を入れた際、私は「ちばちゃんです…」と名乗っていたのだろうか?
案の定、出された料理は半分しか食べれなかった。
勿体無いので、パックに詰めてもらい宿に持ち帰った。
満腹なので、2軒目はなし。
知らない街での飲み歩きで、2軒目に寄らなかったのはとっても珍しい。
夜の小諸の路地を歩いていると、初めて来た場所じゃないように感じた。
3日目は何も予定がない。
宿は割烹料理屋さんってこともあり、朝食は宿で食べることにしていた。
とても美味しい朝食だった。
帰り道は、上信越自動車道から関越そして、圏央道、東名を通って横浜に帰った。
圏央道がなかった頃、関越を使う時は練馬を経由していたので、圏央道を使うルートはピンと来なかったけど、何度か使う内に違和感がなくなってきた。
昼には横浜に戻れたので、私の事務所で昼飯を食べることにした。
料理は、昨日の晩餐の残り物を並べた。
バーディ君の顔の傷はだいぶ目立たなくなっていた。
家に帰ったら奥さんに何か言われるんだろうか?
バーディ君から連絡があった。
「帰宅してまったりしています。妻は気づいていません。」
マジか!!?
それから1時間後…
「孫娘が突然遊びに来て、会うなり "ジイジなんで血だらけなの?" の一言で妻にバレました。」
翌日、お世話になった小諸の料理屋さんに手紙を書いた。
次回小諸に行く時は、何軒かはしごしたい。
…と、ここまで書いて大事な事を思い出した。
出発する前に私が施したバーディ君のチャリメンテナンスの報酬 (昼飯1回) を受け取っていない。