完走2名 信州2日目〜野辺山から小諸〜
昨夜は、3軒目のバーを最後にホテルに戻った。
ホテル近くにあったこの看板が気になったけど、明日のこともあるので我慢。翌朝、私はいつもの時間に目を覚まし散歩に出かけた。
ホテル横の路地に気になる看板あり…次回 (あるの?) は、このバーの扉を開けてみたい。上田城を散歩。
2年前に来た時は、ゴールデンウィークの頃だったので桜は見れなかった。
⇨アフターパドル 〜奥能登〜
今回は、桜に包まれた南櫓と北櫓を見ることができた。
朝陽に照らされて美しい。
元々あった上田城は第二次上田合戦の後で壊されてしまい、南櫓と北櫓が再建されたのは昭和に入ってから。
本丸の門だった櫓門が再建されたのは1994年なので、まだまだ新しい。
⇨上田城の歴史
コンビニで朝飯を仕入れ、待ち合わせ場所の駐車場に向かう。
今日は小諸駅の近くに車を置き、8時16分発の小海線で野辺山まで行く。
小海線に乗ってる時間は1時間50分。長旅である。野辺山が近づき電車がUターンするように西を向くと、前方には八ヶ岳がど〜ん。
2時間近くの小海線移動は、全く飽きなかった。
野辺山駅に到着し準備完了。
小諸駅までは48キロだけど、なるべくなら国道141号線は走りたくない。
ちなみに141号線は、別称「野辺山高原サラダ街道」と言うらしい。
141号線を走っているだけだとピンとこないけど、八ヶ岳の裾野に広がる高原野菜の農場は、想像以上にだだっ広い。
私は南牧村の農家に住み込み、そんな農場でレタス作りをしていたことがある。
なのでレタス=サラダってのはわからなくもない。
しかし…う〜ん…例によって名付け親は誰なんでしょ?!(^^;少しの間141号線を行き、国道がつづらおりの山道に入る手前で脇道に逸れた。
でも…なぜか事前に調べていた時の印象と違う。
自宅に戻ってからGoogleマップで同じ道を見てみた。
なぜ木を切っちゃったんだろ?!
⇨Googleマップで見た道
その後再び141号線に合流。
次の脇道分岐がある松原湖駅辺りまでは、自転車通行帯が無い狭い国道を行かなければならない。佐久海ノ口駅で休憩。
先頭を走っていた、バーディ君がつぶやいた。
「車道は怖いので歩道を走るかもしれないから先に行って。」
海尻駅近く「北国の春」の歌碑がある辺りで、後続の二人を待った。
女子1号が到着するも、待てど暮らせどバーディ君が来ない。
何かあったんだろうか…電話をかけると、少し経ってから折り返しの電話がかかってきた。
「転んじゃった」
「えっ大丈夫なの? 走れる?」
「ゆっくり行くから待ってて」
しばらく待つと、バーディ君が走ってくるのが見えた。
本人も自転車も一見無事なようだ。
バーディ君が到着。
顔を軽く何箇所か擦りむき、口の中も少し切って血が出ているけど、自転車は壊れていない。
聞くと、狭い車道を避けて歩道を走っていた時に、車道と民家をつなぐ路面の凸凹でハンドルを取られ転倒してしまったらしい。
大きなケガがなくて本当によかった。
擦りむいた場所を水で洗い、私がいつも持ち歩いている漢方の軟膏を塗った。
「モチベーションどお?」
「今日飲めないかも…」
「そっち?!」
余談になるけど、岩手県出身の千昌夫が歌った「北国の春」の歌碑がなぜ南牧村にあるのか…を調べてみた。
この歌を作詞したのが南牧村出身のいではくさん (本名は井出博正) とのことでした。
バーディ君の手当てが終わって出発。
ほどなく松原湖駅への分岐があり、千曲川を挟んで反対側の裏道に入った。
国道とは違い、車の通行がほとんどなく快適な道が続く。
小海駅で昼飯休憩。
メニューを眺めた末、私は煮カツ丼 (要は普通のカツ丼のこと) を注文。
しかし、食べ終わった後で小海はソースカツ丼が有名だってことがわかった。
昨日の昼飯に引き続き失敗。
そして、昼飯が終わったところで、モチベーションダウンのバーディ君は、ここでリタイヤ。
残りの距離とかかる時間を計算し、小諸駅に停めた車のところで合流することにした。途中、青沼駅の先でーディ君が乗っている電車を見送る。
どこに乗っているのかな?
正面に見えるのは浅間山。
そして、15時を少し回ったところで小諸駅に到着。
バーディ君とも無事合流できた。
完走2名になってしまったけど、野辺山〜小諸ルートは快適で楽しい道だった。
ここからは辛口コメント。
国道141号線にある一部のトンネルでは、路面に縦溝が切ってある。
どうやらグルービングという工法らしく、路面の凍結防止や排水のために切れ込みを入れている。
調べてみたら、オートバイでもタイヤを取られ不安定になることがあるらしい。
ロードバイクでも危ないと思うけど、細いタイヤを履いた私のDovePlusのような小径車にはめちゃくちゃ危険である。
役所の人は、四輪車のことしか考えていない!!…と断言できる。
これは、重大な事故が起きる前に、廃止するか他の工法に切り替えるべきだと思う。
また、新幹線が停まる佐久平駅辺りから小諸までは、ところどころで狭い車道を車と並走することになり、とっても気を遣った。
特に荒れている路肩では、小径車は転倒の危険がある。
車道側だけでなく縁石側に転倒しても、重大事故になってしまうだろう。
ただ、そんな狭い道を走る我々は、ドライバーにとっては邪魔な存在だったと思うけど、一度もクラクションを鳴らされることがなかったし、間隔を開けて追い越してくれた。
この辺りのドライバーはとってもマナーがいいと思う。
日帰り温泉に入った後、朝食付き 6,930円の今宵の宿へチェックイン。
昨日と同じように、部屋に荷物を置くなり、17時に予約してある1軒目の店に向かった。1軒目の店の扉を開けると、我々のテーブルには所狭しと料理が並べてあった。
「梅酒飲む? 自家製で美味しいよ!」
「はい、いただきます。」
「これはサービスだからね。」
その後は、ビールで宴会開始。
「今日は貸切だからね。」
と女将さんが言った矢先、一見さんのカップルがドアを開け、それから30分もしないうちに、オジサン4人連れとオジサン2人連れが来店。
貸切とは程遠い店内の賑わいである。
それにしてもこの料理…とても食べ切れるとは思えない。