雲霧 東北3日目〜蔵王山〜

昨日は、はしご酒二軒でホテルに戻った。
一軒目は、串屋さん。
店の扉を開けた途端、有線から流れる曲が聞こえたけど、お腹が空いていたのでそのまま入店。
注文した数品を2杯の生ビールで流し込み、一息つけたところで退店。
二軒目を探しながらフラフラしてみたものの、新しく開発された街は殺風景でピンとくる店がない。
仕方がないので、コンビニで酒とつまみでも買ってホテルの部屋で飲もうかな…って思い、ラブホと駐車場だけで一つの赤提灯もないだだっ広い裏道を歩いている時に、その店は突然姿を現した。
中華そば屋である。

この下町感がなかなかいい。
入店。
入り口近くに食券販売機があったので、ラーメンと餃子のボタンを押した。
コロナ禍当時に設置されたと思われるアクリル板がいまだに健在で、前の人の顔も、隣の人の顔も見えない。
ほどなく、ラーメンと餃子が到着。
一杯飲んだ後でラーメンを食べるという…なんだかとってもいけないことをしているような気がするけど、店の看板を見た瞬間にそんな罪悪感は消し飛んでしまっている。
満足して店を出た後、コンビニで酒とつまみを買い出し、ホテルの狭い部屋に戻った。

東北遠征3日目。
今日は、宮城県と山形県の間にある蔵王山に登る。
蔵王山とは言っても、那須岳と同じで "蔵王山" という名前の山があるわけではない。
今回登るのは、標高1,758メートルの刈田岳と、標高1,840メートルの熊野岳で、有名な御釜はその中間にある。
しかし、今日は天気が悪い。
御釜は姿を現してくれるだろうか…。

ホテルで朝飯を食べ、7時に出発。
蔵王山頂レストハウス駐車場には、8時半に着いた。
ガスで真っ白!!(^^;
ガスが晴れることを期待して、蔵王山頂レストハウスがオープンする9時まで待つことにした。
駐車場には次から次に車がやって来る。
この場所の標高は、1,720メートル。夏とはいえ、寒々しい曇り空でガスが立ち込めているのでそれなりに寒い。
にもかかわらず、車から出てくる人の服装はまちまち。
短パンにTシャツ一枚の人もいれば、厚手のジャケットを着込んだ人もいる。

空は、ガスが濃くなったり青空が見えたりを繰り返している。
元々今日の天気はイマイチ予報なので、歩き始めることにした。
まずは、苅田岳(かっただけ)に登る。
蔵王山頂レストハウスからのコースタイムは10分(!!)、たった40メートル登るだけで山頂に着いてしまう。

IMG_9110.jpeg苅田岳山頂に到着。
ガスの状態はこんな感じ。

IMG_9229.jpg山頂には売店があったので、珍しくバッチを購入。
"ZAO 1841m" と書いてあるので、ZAO=苅田岳だけではない。
標高1,841メートルの山は、この後登る蔵王連峰の最高峰「熊野岳」である。
まぁ最高峰とは言っても、蔵王山頂レストハウスのある場所から120メートル登るだけで着いてしまう。

IMG_9140.jpeg少しだけガスが切れて御釜が顔を出してくれた。

IMG_9143.jpegいったん下山し、熊野岳に向かって"登山" 開始。
ガスが動き、視界が広がってきた。

IMG_9114.jpeg御釜も全貌を見られた。
このまま下山してもいいかも(^^;

IMG_9115.jpeg現在、蔵王山の噴火警戒レベルは "1"。
勘違いしている人がいるかもしれないけど、2014年に噴火した御嶽山も当日の噴火警戒レベルは "1"だった。
噴火警戒レベルは "1"は、常に噴火の可能性がある…ってことである。

IMG_9146.jpegIMG_9121.jpeg熊野岳山頂に到着。
本当は360度のパノラマが広がっているはずなのに、残念ながらガスガスで眺望ゼロ。
な〜んにも見えません。
すっぱり諦めて下山。

下山後は、
遠刈田温泉にある「旅館三治郎」で日帰り温泉。
この温泉はめちゃくちゃ気持ちがいいので、超絶お勧め!!
昼飯もここで食べたかったけど、残念ながら食事処は営業していなかった。
蕎麦を食べたいと言うと、旅館のおばさんが「新楽」という店を教えてくれた。
おばさんは食べた事がないらしく、お客さんに聞いただけなので美味しいかどうかはわからないらしい。
「もし食べたら感想教えてね」
と言われたので、食べに行ってみることにした。
店の前には何人か並んでいたけど、珍しく待ってから入店。
食べ終わってから、電話でおばさんに感想を伝えた。
もし次回来ることがあったら「匠庵」さんで食べてみたい。

さて、東北遠征もこれでおしまい。
計画していた場所には行けたけど、心残りも沢山ある。
- 西馬音内盆踊りの大人の時間をしっかり楽しみたかった
- 早池峰山は、剣ヶ峰にも行ってみたかった
- 仙台では、居心地のいい店を見つけたかった
- 蔵王では、快晴の時に来てみたかった
東北は遠いので、なかなか来る事ができないけど、行ってみたい山や海が沢山ある。
次回はいつ来れるだろうか…