AI技術の光と影

ここ数年のAI技術の進歩には凄まじい勢いがあり、数年前では想像もしていなかった技術が続々と公開されている。
今では、ネットサービスのバックエンドでAIが使われていることは珍しくない。
ただ、恩恵がある反面、様々な問題が指摘され、今後を心配する声が上がってきたのも事実。
昨年1月、芥川賞に選出された九段理江さんの「東京都同情塔」には、生成AIが出力した文章をそのまま使っている箇所があった。
この件については、以前ブログに書いた。
小説家と人工知能(AI)

そして、ここ最近注目されているのが、生成AIが作り出す画像や動画だ。
そのクオリティは日々向上していて、今では実写とAIの区別がつかないレベルにまで進歩している。
現在、SNSでは様々な切り抜き動画やフェイクが氾濫しており、それは選挙結果に悪影響を与えるほど人々を混乱させている。
今後は、悪意をもってAIで作成された画像や動画で、人々を誘導する人間も出てくるだろう。
このようなことは、すでに予想されることなので、AI利用については、世界規模で統一されたルールを早急に作る必要があるように思う。

心配ごとばかりを取り上げたけど、AIを正しく使うことによるメリットも沢山あると思う。
例えば、AIを使ってニュース記事やYoutubeにアップされた動作のフェイクチェックしたり、スパムメールの判定精度も上げられかもしれない。
AIは人間が使う道具にすぎない。
正しく使えば素晴らしいものになるし、間違った使い方をすれば世界は益々混乱するだろう。