鶴見川の源 〜南大沢から河口干潟〜

今年の3月、鶴見川の上流端から小机まで走った。
上流端 鶴見川〜矢部から小机〜
そのブログの中でも書いてあるけど、上流端とは、"一級河川としての鶴見川が始まる上流の端っこ"という場所なので、"源流"ではない。
横浜に住んでいる人にとって鶴見川に持っている印象はよくわからないけど、川崎市の工業地帯近くに実家のあった私が持っていた鶴見川のイメージは、"川崎と横浜の間を流れる川?"…って感じ。
多摩川は、"川崎と東京の間を流れる川?" …くらいのイメージなので、社会(地理)の授業に全く興味がなかったことがバレバレの情報弱者である。
そして、どちらも綺麗な川とは思っていなかった。

[川崎市について]
江戸時代に川崎藩というものはなく、幕府の直轄領(天領)として管理されていたのが川崎宿。
一般的に「川崎市」と聞くと工業地帯があるそこそこ大きな都市…というイメージがあるかもしれないけど、実際は村がより集まった田舎の町であり、政令指定都市の中で最も面積が小さい。
西は小田急線の辺りまでしか"領地"がない。ただし、川崎市麻生区には「岡上」という飛地がある。
川崎市麻生区に飛び地ができた経緯
ちなみに、いま私が住んでいる横浜市金沢区は横浜唯一の藩「六浦藩(むつらはん)」だった。
横浜唯一の藩「六浦藩」

話が鶴見川のように大きく蛇行してしまったけど、3月のブログの中でも書いていたように、鶴見川の"源流の泉"から河口まで走ってみることにした。
2025年11月19日 水曜日、学生で激混みの横浜線で橋本まで行き、京王線の南大沢から「鶴見川 "源流の泉"」を目指す。

PB190002.jpeg南大沢駅でDovePlusを組み立て、まず向かったのは長池公園。
とてものどかな公園である。
南大沢には初めて来たけど、街が閑静で住み心地が良さそうに感じた。
DovePlusを押しながら、公園の中を端から端まで歩いて散策した後、南口から再びDovePlusに跨った。
南口から鶴見川源流の泉までは、たったの5分。

PB190007.jpeg鶴見川源流の泉に到着。
本当の水源は別の所にあるようだけど、丸い池の下からは水が湧きあがっている。
ところが、写真では良さげな雰囲気に見えるかもしれないけど、泉の周りには錆びた鉄パイプの柵が張り巡らされていて、ベンチの一つもない。
ここから鶴見川が始まる場所だというのに、なんともまぁ勿体無い扱いである。

PB190009.jpeg鶴見川源流の泉を出発。
3月のスタート地点だった上流端を経由して、鶴見川沿いの道を行く。

PB190011.jpeg鶴見川の上流は、田舎の小川みたいなこんな雰囲気。
そこかしこでカモが泳いでいる。

PB190014.jpegPB190015.jpeg鶴見川と金井川が合流する手前にある石碑。
説明には、350年前くらいからこの場所で、雨乞いをした…と書いてある。
ちなみに、毎年獅子舞が行われる金井八幡神社は、ここから2キロも離れている。

PB190017.jpeg石碑の場所から10分ほど進んだ場所にいたシロサギの子供たち。

PB190018.jpeg途中にあった「お食事処・居酒屋・駄菓子・新鮮野菜」の店。
テラスはあるけど、ここで飲んでも川は見えない。

PB190027.jpegPB190022.jpeg河口干潟に到着。

PB190025.jpeg「源流から42.5Km、河口から0Km」…と書いてある。
"実際の河口"は、ここから2キロくらい先にあるけど、この先は埋立地なので、鶴見川としての河口はココとする。
南大沢駅から鶴見川源流の泉は3.8キロ、ここから車を置いてある大口駅の近くまでは3.6キロなので、今回のルートは約50キロ。
鶴見川沿の道は、ところどころ荒い路面があって14インチ車では乗り心地が悪いけど、後半の道は超快適。
今度は、桜の咲く春に走ってみたい。