1日で終わる夢 〜寸又峡〜
「死ぬまでに寸又峡(すまたきょう)の吊り橋を渡ってみたい」…20年来の友達Mちゃんからそんな話を聞いた。
寸又峡の吊り橋?
それはどこにあるの?
調べてみたところ、その吊り橋は静岡県の寸又峡温泉から30分くらい歩いた所にあり、そのままぐるっと周遊すると2時間くらいかかる。
では、寸又峡温泉の場所はどこなのか?
電車とバスで行こうとすると、静岡県の金谷駅からJRと大井川鐵道を乗り継ぎ、最後はバス…なんだかんだで金谷駅から2時間かかる。
金谷駅というのは私が好きな藤枝の3つ隣の駅である。
もし、藤枝での一杯飲みを兼ねて車で行ったとしても、藤枝から1時間半かかる。
要はめちゃくちゃ山の中にある温泉ということになる。
ちなみに、保土ケ谷から車で行くと3時間。
"死ぬまでにやりたいことリスト"を作ってそれを実行する『最高の人生の見つけ方』って映画があった。
『最高の人生の見つけ方』というのは邦題で、原題は『The Bucket List(死ぬまでにやりたいことリスト)』である。
邦題の付け方の安易さについては、別のブログで書いたことがある。
⇨大人になれない国
Mちゃんに、「他にやってみたい事は?」と聞くと、「その吊り橋を渡れたら死んでもいい」という答えが返ってきた。
どうやら、若い時(今はいくつ?)から、行ってみたかったらしい。
そんなに行ってみたい場所なのに、なぜ今まで行っていなかったのか不思議だけど、「死ぬまでに行ってみたい!!」って聞かされたら、これはもぉ連れて行ってあげるしかない。
ちなみに、寸又峡の吊り橋は「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩つり橋ベスト10」に選ばれている😅
⇨【公式】夢のつり橋 寸又峡温泉![]()
寸又峡の吊り橋は、別名「夢のつり橋」と言うらしい🤣
私は「ロマンチック街道」とか「恋人岬」とか、その手の名前を付けるセンスが大嫌いなので、ちょっとビビる。
行ってはみたけど、手を繋いだ若いカップルだらけだったどうしましょ?!って感じである。
2025年11月11日 火曜日、東名高速で静岡に向かっている。
今日は、天気もよく風もない。
せっかく静岡に行くのに、"藤枝で一杯" ができないのは残念だけど、"死ぬまでにやりたい一つのこと"をやってもらう為には我慢するしかない。
今回のプランは、寸又峡温泉第3駐車場に車を停め、「寸又峡遊歩道コース (約110分)」 (ほんとの名前は「寸又峡プロムナードコース)を歩き、戻ってきたら日帰り温泉に入って帰る。
⇨寸又峡温泉夢の吊り橋ハイキングマップ![]()
駐車場から温泉街を抜け、ゲートのある案内所で環境美化の募金を払ってから遊歩道コースを行く。
このトンネルは天子トンネル。
昨年、このトンネルの手前で崩落があり、しばらくの間コースが封鎖されていたらしい。
エメラルドグリーンの川が見えてきた。
紅葉時期とも重なり、なかなか癒される色合いである。
水が青色に見えるのは、わずかな微粒子が溶け込んだきれいな水が、波長の短い青い光だけが反射され、波長の長い赤い光が吸収されるから…。
⇨青色の秘密![]()
そして吊り橋が登場!!
吊り橋の端に到着。
平日にもかかわらず、暇な人が沢山渡っている。
揺れないんだろうか?
吊り橋の上に人がいなくなったタイミングで写真をパチリ。
角度や光線の入り具合によるのか、ここから見える水の色は濃いグリーンである。
吊り橋は、同時に渡れる人数に制限があるけど、怖くない程度にはしっかり揺れる。
そして、吊り橋を渡りきった後は304段の階段がお待ちかね。
吊り橋は一方通行なので、この先の階段を嫌がって後戻りすることはできない。
「ほんとに304段なんだろうか?」と疑った私は、一段一段数えながら登っていたものの、途中で話しかけられて、それまでの段数を忘れてしまった。
普段あまり運動していないMちゃんは、休み休み登りきった。
この辺りがコースの最高地点だろうか?!
後は下って温泉街に帰るだけである。
下山(?)後は、最初にあった土産物屋さんでお蕎麦をいただき、翠紅苑で "美女づくりの湯" に入った。
ちなみに、Mちゃんは最初から美人なので、このお湯につかっても効果は確認できない。
帰り道、もう一度聞いてみる。
「"死ぬまでにやりたいこと"をやってしまったけど、他にはないの?」
「綺麗な海を見たい。」
この方は、ハワイにも沖縄にも行っているので、綺麗な海は十分見ていると思うけど…どこの海を思い描いてるんでしょか?
でも、次にやりたいことが出てきて良かったです。


