正常改革 〜日本のトップレースカテゴリー〜

正しい方向に進んでいるプロジェクトを見るのは楽しい。

日本の2つのレースカテゴリーである、「スーパー・フォーミュラ -SUPER FORMULA-」(何度も言っちゃうけど名称がダサい)と「スーパーGT -SUPER GT-」は、見事な改革を成し遂げた。

明確でわかりやすいコンセプトを掲げ、日本を世界に近づけ、そして世界が日本に近づける形を作り上げた日本レースプロモーションの白井さん、GTアソシエイションの坂東さんには、頭が下がる。
そして、日本のレース界を支える3大メーカーであるトヨタ、ニッサン、ホンダがこのコンセプトに賛同し、素晴らしいエンジンを開発すると共に、GTではDTMと共通化されたモノコックを使った新しいマシンをエントリーさせた事も素晴らしい。
ベース車輌、エンジン、タイヤその他様々な機器やパーツを国内で生み出せる日本の強みが発揮された改革だと思う。

いや〜素晴らしい!

SF2014.jpg©Japan Race Promotion Inc.

この週末、鈴鹿ではスーパー・フォーミュラの第1戦が行われた。
新しくデリバリーされたダラーラSF14の精悍なルックスに施された各チームのマシンカラーリングがとっても洗練されていてビックリした。
残念ながら、エンジンメーカーの戦いだけで言えば、第1戦はトヨタの圧勝に終わってしまったけど、シーズンが進むにつれホンダも負けてはいないだろう。

そして、ドライバーの誰もがこのマシンをドライブする事が楽しいとコメントしている。
F1では、今年のマシンに対してドライバーからの不満を沢山耳にするが、ことスーパー・フォーミュラに関しては、不満の声はゼロ。
ヨーロッパのGP2シリーズと比べても見劣りしないばかりか、ドライバーのレベルの高さを見てもスーパー・フォーミュラはある意味F1をも凌ぐレベルのレースになる可能性がある。

暫くサーキットから遠ざかっていた間に、日本のレース界の質はとてもレベルが高くなっていた。

以前書いたブログ
日本のフォーミュラ
フォーミュラ・ワンは世界最高のレースなのか

いや〜素晴らしい!

SGT2014.jpg©SUPERGT.net

そして、こちらは4月第一週に開幕したスーパーGT。
DTMシリーズとレギュレーションの統一をはかり、世界が注目するシリーズに変貌した。
確かにレギュレーションの一部では違いがあるけど、それ位は日本の独自性があってもかまわないと思う。
GT500のエンジンは、スーパー・フォーミュラと共通のものを使用しているので、ニッサンのエンジンを積んだスーパー・フォーミュラがあってもいいと思うけど…なぜ無いの?

GT300の方もヨーロッパのGT3カテゴリーとの連携が深まり、こちらもこれまでよりも参戦費用を抑えられるし、マシンのバラエティーが多くなり、プライベーターの敷居が低くなっているように感じる。

以前は、こんな事を考えていたけど、いい方向に変わってくれて良かった!
GT300が危ない

いや〜素晴らしい!