さよならF1

teamleman_kamui.jpg 12月10〜11日に岡山国際サーキットで行われるスーパーフォーミュラのテストに、小林可夢偉が参加することになった。
可夢偉がどんなふうにSF14を走らせるのか、久しぶりに楽しみなテストになりそうだ。

このテストは、ルーキーテスト&メーカーエンジンテストという位置づけになっている。
ルーキーテストの方は、インディカーシリーズのルーキーテストとは異なり、今年レギュラーでシリーズに出ていたドライバーは走れないというだけなので、F1ドライバーやGP2チャンピオンがドライブしてもかまわない。
ちなみに、メーカーエンジンテストの方はホンダが佐藤琢磨、トヨタは2014年チャンピオンの中嶋一貴を走らせる。


スーパーフォーミュラで使用されるSF14は、ドライバーからの評価がすこぶる高い。
正常改革 〜日本のトップレースカテゴリー〜

スーパーフォーミュラは、年間の予算がF1の百分の一以下で済むにも関わらず、F1とのラップタイム差はごくわずか。
その差は主にストレートスピードの違いだけで、コーナリングスピードはほぼ同じだ。
鈴鹿を例にすると、2014年日本グランプリ(10月5日開催)の予選1位が1'32.506、予選16位(Q2最下位)が1'35.681。
対して、スーパーフォーミュラのコースレコードは第1戦でアンドレ・ロッテラーがたたき出した1'36.996となっている。


さて本題。
以前、こんな記事を書いた。
フォーミュラ・ワンは世界最高のレースなのか

今のF1は世界最高のドライバーを決めるレースではあるが、ドライバーズ選手権ではなくなっている。
トップ10人のドライバーを除けば、"残りのドライバー" は普通のドライバーであり、仮に "残りのドライバー" が日本のスーパーフォーミュラに参戦しても、勝つ事はできないだろう。

となると、夢物語を考えてしまう。
スーパーフォーミュラを世界で一番速いドライバーを決める「世界選手権」と位置づけてしまったらどうだろう。
すでに一流のドライバーが何人も参戦しているスーパーフォーミュラ。
多少日本人ドライバーは少なくなるかもしれないけど、それこそマクラーレンを追い出されそうな現役バリバリの超一流ドライバーであるジェンソン・バトンや、GP2やF3のチャンピンが参戦する様な選手権だ!
鈴鹿で予選1位から最後尾までのタイム差が1.5秒…なんていうレースを観てみたい。

ちなみに、自動車メーカーの総合力を競う選手権は、フェラーリにも参戦してもらうって事で「世界耐久選手権 -WEC-」で決まり。
そうなるとF1は?
ん〜…メルセデス対ホンダのシングルシーター選手権って感じだろうか。