狂った選択 〜安全保障関連法 可決〜

9月19日 未明。
安全保障関連法が可決・成立した。

IMG_3541.jpg 9月14日 国会前。
この週での法案成立を阻止する為、多くの人が国会前のデモに参加した。

霞ヶ関駅から国会議事堂の方に歩いて行くと、これまで以上に多くの警察車輌と警察官がいてビックリする。
ネット上で品の無いコメントを繰り返すネトウヨ達から見ると、これだけ沢山の人達が集まるのは、どこかの政党や団体が組織的に動いているに違いない…という事になるみたいだけど、そうではない。
もちろんこの場所でアンケートを取れば、自民党支持者が一人もいないのは当たり前の事なので、サンケイ新聞の "デモ参加者の支持政党は…" などという記事は意味が無い。

IMG_3575_20150916.jpg IMG_3580.jpg 9月16日 雨の国会前。
参院特別委員会で強行採決されるかもしれないということで、国会前のデモに参加した。
この日の警察車輌の配置は異常で、国会前の車道に隙間無く車を並べ、デモ参加者が道路を埋め尽くすのを阻止していた。
なぜこんな事をするかというと、空撮した時に人があまり写らないようにする為だ。

デモに参加している人達は、みんな礼儀正しく暴力的な人は一人もいない。
それにも関わらず、国は私達をならず者のように扱い、本来国民の生命を守る事が使命なはずの警察が私達に対峙している。
命令する人もおかしければ、それに疑問を抱かず従う人もどこかおかしい。


そして9月19日、安全保障関連法が参院本会議で可決した。
賛成148票 反対90票。
参院の議員数は、自民・公明 135議席 その他野党 107議席。
事前に元気にする会、次世代の党、新党改革が採決で賛成に回ることを表明したので、11議席が与党側に加わるとこうなる。
与党系 146議席 その他野党 96議席。
採決では、与党系の議員全員が賛成票を入れたことになる。
「党議拘束があるので仕方なく賛成しました。」などという言い訳は通用しない。

衆参合わせて200時間以上もかけて審議したにも関わらず、国民に法案の必要性を納得させることはできなかった。
それどころか、総理や大臣が話せば話すほど、法案の目的が別のものである事がはっきりした。
それでも、いまだに多くの人がこの法案を日本を守る為ものだと信じている事が不思議でならない。
何を信じているのだろう?
私は話している人が信用できなければ、その人の口から出て来る言葉を信用しない。
だまされる「国民」