オジサン達の休日 南伊豆2日目〜富戸の浜から子浦〜

昨日の夜は、いつもと同じように22時になると眠くなってしまい、真っ先に布団(寝袋)の中へ向かった。
そして、ぐっすり寝ていつもより遅い6時半に目がさめると、昨日とは別の海が目の前に広がっていた。
ナンガの180DXでは少し寒いかな?と思ったけどギリギリ大丈夫。

PC200120.jpg朝飯を食べながら今日のゴール地について話をした。
私「子浦で上がって下田まで車で送ってもらおっかなぁ〜」
ハ「肘の調子が悪いので私も子浦で上ろかと…」
キ「今日は町内会の用事があるので僕も子浦で終わりにします。」
ホールディングカヤック組は松崎ゴールを考えていたのに、なんと全員子浦でゴール!
ちなみに、ここから子浦までだと6キロくらいしかない。
のんびり出てのんびり漕いで行く事にしましょう。

今年あまり遠征に行けなかったハマちゃんは、頭の中で妄想を繰り返していたらしく、いくつもの新兵器を持参していた。
まず、新しく手に入れたフライパンを乗せるため、五徳の大きなシングルバーナーを新調。
ヘクサライトをやめて、空気で膨らます折りたたみチェア。
ナイロンの服を守る焚き火エプロン…などなど。
ひょっとして折りたたみチェアは、そのまま寝る時のマットになる?
「コンパクト化計画」の参考にさせていただきます。(メモメモ)

PC200126.jpg浜の全景はこんな感じ。
奥行きがある浜だけど、流木は浜の一番奥まで打ち上げられている。
そこまで波が上がってくるってのは、ちょっと想像できないけど、実際にそういう日もあるわけで…海のパワーにあらためてびっくりしてしまう。

PC200124.jpg10月上旬に苦労して歩いた南伊豆遊歩道は、役所の人が「11月中旬頃までの完了を目安に随時整備していきます。」と話していた通り、綺麗に整備されていた。
こんなふうに階段がついていたなんて…南伊豆遊歩道を歩くなら12月で決まり!
南伊豆探検隊 〜南伊豆遊歩道 吉田から入間〜

PC200129.jpgのんびり撤収して9時に出発準備完了。
キッカーは先週もこの浜で一晩過ごし、今回が2週続けての富戸の浜キャンプだった。
にも関わらず、年内にもう1回来るらしい。
私も来ちゃおっかな〜。

PC200130.jpgフェザークラフトがカヤックの製造を中止した今、フォールディングカヤックの購入を考えているイイダーの選択肢は、バタフライカヤックスかフジタカヌーしかなくなってしまった。
夏の時点では、ほぼ99%バタフライカヤックスのクルーソータンデムの購入で決まりかと思われたものの、先にクルーソーを購入したキッカーからの評価レポートが思わしくない。
主に剛性や防水性に関する事なんだけど、気になる箇所はキッカーが地道に実験・改修を重ね、艇のほとんど全てに手を加えている。
フェザークラフトの剛性の高さ、そして完全防水っぷりと比べての話しなのかもしれないけど、ここまで改造したら、これは既にオリジナルのクルーソーでは無い…ということで、キッカーはカヤック本体から収納バッグに至るまで全てのロゴを消し去ってしまった。
その気持ちわかります(^^;

PC200132.jpgPC200133.jpgそれでも諦めきれないイイダーは、キッカーと舟を交換して試乗してみることになった。
「これはクルーソーでは無いですからね〜」
…と念をおして、海上に送り出す。
ちなみに、この二人が舟を交換するのは、これが二度目である。
救助隊出動 2日目〜荒井浜から久留和〜

クルーソーで浮かんだイイダーは、カヤックを横に揺らしながら、「一次安定性がすごいですね〜」「リーンをかけても全然ひっくり返る気がしな〜い」「カフナよりもいい感じ〜」と喜色満面で絶賛している。
再度言っておかないと!
「それはクルーソーでは無いですからね〜」

PC200143.jpgまずは、吉田近くにある”サウロンの住処”の様なゲートに向かう。
雲見にある千貫門など、海食洞が隆起して「門」の形になっている場所はいくつもあるけど、この門の様に鋭角にくり抜かれたゲートは珍しい。

PC200144.jpg裏側から見るとこんな感じ。
あれ?ひょっとして二つの岩がくっついてできたのかな?

IMG_5362.jpg海上は昨日とは全く違って超穏やか。
これは、昨日頑張ったオジサン達へのご褒美かもしれない。

PC200160.jpg妻良(めら)の近くまで来た。
素晴らしい海の色に癒される。

PC200164.jpgPC200163.jpg好きな水路を抜けてから、貫通している海蝕洞に入り、もう一度水路を通って戻ったりしてみる。
たっぷり時間があるので、なかなか先に進まない。

PC200166.jpg海の色がきれい!

PC200167.jpgこのまま子浦で終了かと思ったら、ハマちゃんから魅力的な提案があった。
「あの橋の辺りに50メートルくらいの貫通洞窟があるんですよ〜」
あの橋というのは、落居(おちい)の部落にかかる橋のことだ。
肘は大丈夫とのことなので、ちょっと足を伸ばして行ってみることにした。

近くまで来たところで、ハマちゃんが自信をなくしてしまった。
「あれ?どこだったか忘れてしまいました。」
マジっすか?
ここでハマちゃんが肘痛のためリタイア。
キッカーが一人で調査に向かう。
落居より先にも長さが50メートルあるグミガジロの洞窟があるらしいので、こっちは私が調査に向かう。

追い風に乗って快調に漕ぎ進み、グミガジロに到着。
ふむ…50メートルはないな…というか20メートルくらいにしか見えない。

PC200171.jpgガッカリしながら、向かい風の中を戻ると皆はいなくなっていて、妻良の方でオレンジの旗がゆらゆら揺れている。
落居の洞窟も無かったのかなぁ〜…と思いながら子浦に帰還することにする。

PC200176.jpg子浦の駐車場の前の浜に帰還。
なんと落居には50メートくらいの洞窟があったらしい。
な〜んだ、帰りに覗いてみればよかった。

先に帰還していたハマちゃんは、すでに駐車場で撤収を始めていた。
後着組も思ったよりも広々とした駐車場で、カヤックを乾かして撤収する。
二日間お疲れ様でした!

イイダーの車で犬走島の駐車場まで送ってもらったのは15時半。
スマホのナビで検索すると、19時半には自宅に着けるらしい。
ふむ、どうしよう…。
今日は下田で一杯やって泊まろうかと思っていたけど、このまま家に帰った方が主の心証がいいかもしれない…。
オジサン達の休日は何かと気を使うものなのである。

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