金曜日の誘惑 南伊豆1日目〜入間から富戸の浜〜

3月2日 水曜日のお昼、ハマちゃんからメールが来た。
「今週 金・土 伊豆キャンプをタクラミ中」

むむむ…そんなに海況良かったっけ?
調べてみた。
木曜日の風でウネリが残るかもしれないけど、確かに伊豆は良さそうな感じ…だけど金曜からかぁ〜私は午前中に仕事の約束があるから行けない。

その日の夕方、この誘惑メールに対しキッカーからの返信が来た。
「私は金曜日に用事があるので、土曜日だけ近場で漕ぐ予定です。」

ふむ…皆さん用事があるのね。

翌日の夕方ほぼ同じ時間、キッカーから再びメールが来た。
「明日の用事が回避できたので、私も明日明後日伊豆の海に出ます。」

むむむ…そうなりましたか…
キャンプ地は居心地のいい富戸の浜だろうから、入間から出ればものの30分で着ける…。
娘に車を使っていいか聞いてみると、日曜日の11時にあればいいよっというお返事。
こ・これは行くしかないかも…

金曜日の朝、すでに電車で下田に向かっている二人にメールをした。
「キャンプ地は富戸の浜ですか?午前中の仕事を終わらせたら、直接キャンプ地に向かいます。」
「そんなこったろ〜と睨んでました。」

“入間予定通り入間に到着して、カヤックをセットアップ。
それにしても暖かい。
この週末は、春の様な陽気になって、風雨の心配も無し。絶好のキャンプ日和である。

海岸への出入り口は、砂除け(?)の板で塞がっていた。
仕方がないので、カヤックを持ち上げて浜に下ろした。

(あとがき:2017-11-3)
残念ながら、入間はカヌー禁止になりました。

入間15時半に入間海岸を出艇すると、だいぶ傾いた太陽の陽射しが正面から照りつけ日焼けしそうなほど暖かい。
松崎から出た二人は、もうキャンプ地に到着しているだろうか?

三ツ石岬三ツ石岬三ツ石岬を越えたけど、二人の姿は見えない。
いつもとは違い、海岸線を舐めるように富戸の浜に向かって進んでいく。

富戸の浜富戸の浜の手前にある岩礁帯を抜けると浜全体が視界に入り、波打ち際に引き上げられたカヤックの脇に二人の男が立っていた。
少し前に着いたようだ。
今日はサーフになっていないので平和に上陸。
不安の中の全員集合 南伊豆1日目〜下田から富戸の浜〜

富戸の浜富戸の浜テントを張っていると、「吉田 1.6Km (40分)」という南伊豆遊歩道の案内板が転がっているのを見つけた。
この案内板が無いと、入間から歩いて富戸の浜まで来た人は吉田へ続く道がどこだかわからず困るだろう。

富戸の浜に流れ込む川は途中で地面の下に潜り込み、海に流れ込む部分は見えない。
その川の近くでテントを張っていると、ハマちゃんがアドバイスをくれた。
「そこは地下水脈が通ってますよ〜」
「キッカー早く水質検査してみてよ。」
「ちょっとだけなら飲んでも大丈夫だと思いますよ。飲み続けると指が曲がってくるかもしれないけど…(^^;」

富戸の浜 夕陽 キャンプ富戸の浜 夕陽 キャンプ

今日の夕暮れはひっそりと始まり、いつの間にか陽が沈んでしまった。
ゴージャスな夕暮れもいいけど、こういう控えめな夕暮れもなかなかいい。
焚き火を囲んでそれぞれが居心地のいいリビングをこしらえ、それぞれのペースで静かに夜の宴が始まった。

P3040039.jpgIMG_6463.jpg各自持ち込んだ食材から味噌付きエシャレット、ローストビーフ、おでん、焼きトウモロコシのおすそ分けにあずかり、豚トロの焼肉、チゲ鍋を差し入れた。
持ってきた酒は全員紙パックの日本酒で、私は熱燗でやる。

夜も更けると、一人がしばし行き倒れテントへ撤収、その後もう一人が行き倒れた。
いつも21時半には眠くなってしまう私はなぜか元気で、ソフトクーラーから氷を出しバーボンをロックでやる。
海岸に打ち寄せる波の音は無く、あるのは焚き火の弾ける音と滝の音だけ…まるで森の中でキャンプしているようだ。

(2日目につづく)