富士に向かって漕げ 〜森戸から腰越〜

4月28日、三浦へキャンプツーリングに行こうと企むも、例によって天気は刻々と変わり、4月29日の朝は雨が降るという予報になってしまった。
仕方がないので、三浦への日帰りツーリングに決定。
カヤック仲間は、四国や伊豆に行ってるので、冬眠から目覚めたイイダーと一緒に漕ぐことになった。
イイダーとは、昨年の夏に三浦で合流できなかったので、
30分のロスタイム
なんと!!2017年の10月以来の "ご一緒漕ぎ"になる。
キャンプ解禁

まるで "本物のフォールディングカヤッカー" の様に電車でやってくる!!というイイダーを逗子駅で待っていると、フジタの「アルピナ-1 450」を背負った青年(私より若い人はみんな青年)がさっそうと現れた。
「カヤックを背負って来た人初めて見たよ。」
「20キロくらいなので、山に行く時と同じようなものです。」
出艇場所はどこでもいいと言うので、混みそうな葉山公園ではなく森戸北浜の駐車場に向かう事にした。
「ワンウェイ?」
「どう漕ぐかは未定ですが、逗子海岸で上がって、逗子の街を見ながら逗子駅に行こうと思います。」
聞くところによると、最近出番の無い不知火IIは近々売りに出すらしい。

IMG_9323.jpg北浜の駐車場に車を置き、行動食を買いにコンビニまで行くと、葉山マリーナの先にキリッとした富士山がど〜んと見えた。
今日はこの富士山を見ながら、江の島まで行く事にする。

IMG_9324.jpgほぼ9ヶ月ぶりに450を組み立てるイイダーは、クロスリブの上下がわからなくなっていた。
大丈夫です!! 今日は暗くなる前に帰ってこれると思うので、のんびり組み立ててください。

P4280007_20190428.jpg11時に出艇。
北浜の透明度は本日も絶好調。

P4280012_20190428.jpgこんなにくっきり見える富士山は久しぶり。
江の島はおろか、小田原くらいまで一気に漕いで行けそうな気がする。
まさに、富士に向かって漕げ!! である。
ちなみに、イイダーと江の島に行くのは今日を入れて3回目。

久しぶりの "ご一緒漕ぎ" なので、お互いの近況を話しながら並んで漕ぐ。
ちなみに、この青年は昨年の11月に伊豆で凄まじいツーリングをしている。
その時もらったメールは永久保存版にしているので、本人の許可なく掲載してしまうことにする。


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修行でした。
入間まで快適だったのに、三ツ石からガラリと変わり、うねりの横波で何度も沈しそうな中を、サーフィン状態でいつもの浜へ。
波打ち際で背中から巨大な波におそわれもみくちゃ状態。
タップリ水の入った船は二人でも動かせず、波に襲われながらも、中のものを浜に投げ込んでなんとか上陸。
その時にカヤックの両サイドの浮き袋が破裂したようだ。そこが地獄の1丁目。😱
今晩は、食べきれないほどの鍋だぞ〜と期待を持たせる弟。
自慢のキャンプ道具で調理中。焼酎飲みながら夕焼け空を眺めていると、あ〜!と叫ぶ弟。
中国製の華奢な鍋台ごと鍋を蹴飛ばし、ゴロタ浜に具材が飛び散った。
わずかに残った具材で汁の無い淋しい夕飯になりましたが地獄の2丁目。😲
今朝、両サイドの浮き袋に空気が無い状態で漕いでみると、グラグラしてとても子浦まで進めない。
吉田まで2往復して荷物と人を分けて移動。
吉田からは登り坂を50分かけてバス停のある吉田口まで歩いて登ったのが地獄の3丁目。😵
望んでいた大人の休日とは、程遠い修行の休日でした。
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この貴重な記録は、私たちに数々の教訓を与えてくれている。

P4280013.jpgP4280019.jpg稲村ヶ崎辺りは珍しくサーフになっていなかったので、六畳間ほどの小さな浜に上陸してみることにした。
落石を気にするイイダー。

P4280024_20190428.jpgP4280025.jpg"六畳間海岸" を離脱し、松の木の先に富士山という日本的な景観。
昼になっても富士山がクッキリ見えている。

ゴールは混んでいそうな江ノ島をやめて腰越海岸にした。
ところがこの界隈にも人があふれていて、どの飲食店にも行列ができている。
「そのパンツ買い換えた方がいいんじゃないですか?」
後ろを歩いていたイイダーが、ダクトテープで穴を塞いである私のパドリングパンツを見て忠告してくれた。
「自分では見えないので気にならないんだよね。」
「でも後ろから見るとまるで不良者みたいですよ〜」

国道沿いを避け裏路地を歩いていると、ちょうどサーフィンスクールの女性スタッフがいたので並ばないで食べられる店の情報を聞いてみた。
教えてもらった店は、江の島ボウリングセンター内にある「CIZA BAR」。
快適なテラス席で、安くて美味しい定食にありつく事ができた。
サーフィンスクールやお店の女性スタッフがにこやかに接してくれたのは、私のお尻を見なかったからなのだろうか…。

P4280032_20190428.jpg14時半に腰越海岸を離脱。
南風なのに肌寒い風が吹いている。
「そのかっこじゃ寒いでしょ?」
私は冬用のジャケットを着ているが、ジャケットを羽織っていないイイダーに聞いてみた。
「漕ぎ出せば大丈夫です!! 実は出艇する時にそんな厚いジャケット着ちゃって(フフフ)って思っていたんですよ〜」

P4280034.jpgP4280036_20190428.jpg沖で風が吹き始めたらしく、帰路はウネリが入り始めた。
べた凪の海を行くよりもメリハリがあって疲れない。

P4280043_20190428.jpg逗子海岸で撤収するイイダーと大崎でお別れ。
沖の方でも波が砕けているので、どこを抜けて行くのか聞いてみた。
「間を抜けて行きます。」
別れた後、漕ぎながらイイダーの様子を見ていると、何度か横波をくらってはいるものの、なんとか安全地帯まで漕ぎ抜けたようだ。
こちらは、段々と大きくなる三角波をやり過ごしながら葉山マリーナ横までやって来た。
周囲を見渡すと、槍が天を突き上げるような黒い三角波が辺り一面に広がっている。
もの凄い光景に唖然とするものの、こちらも安全地帯までもう一息の辛抱だ。

P4280045_20190428.jpg16時半。
北浜の防波堤の中は、サンゴ礁のイノーの中のように別世界。

後日、イイダーから連絡があった。
大崎で別れた後、サーフポイントで2回ほど沈しそうになったらしい。
そして、波をかぶってガタガタ震えながら上陸し、かじかんだ指で1時間かけて撤収したとのこと。
これからは、人のウェアを見てフフフなどと笑っていないで、ちゃんと考えたウェアリングをしましょうねぇ🤗

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