水難除御守のご利益 〜葉山周辺〜

2月8日 土曜日、やっと…どうにか…いよいよ2020年の初漕ぎができそうである。
それもハマちゃんと一緒。
ソロじゃないのは、2018年11月以来 1年3ヶ月ぶりだぁ…と思っていたら、なんとハマちゃんも1年3ヶ月ぶりだった。
圏外の旅

ただ、毎回ひとりぼっちだった私と違い、ハマちゃんの場合は他の連中と合流する機会は何度かあった。
しかし、なぜかいつもソロキャンプ。
西伊豆のドラマ

ということで、奇しくも「1年3ヶ月ぶり同士」となった、ブルーウィスパーの2名は新逗子駅で合流し、葉山公園からちょこっと漕ぐ…という、ゆる〜い初漕ぎを考えていた…朝までは。

IMG_2406.jpg葉山公園の快適な草地でウィスパーをアセンブル。
ハマちゃん艇はスキンが縮んでいたらしく、キールエクステンションバーを取り付ける際に危うく顔面パンチをくらいそうになっていた。
見ると、スターンデッキバーのデルリンブロックの穴が壊れてしまっていて、これではバウ側のデッキバーを差し込んだ際に外れやすい。
早いとこレイドバックさんに頼んで付け替えてもらわないと、今度は本物のパンチをくらいますぜ。
ちなみに、ハマちゃんの背中についているのはホッカイロ。

余談だけど、葉山公園のトイレのガラス屋根が壊れてから2年近く経つけど、今だに修理されていない。
管理人の人にその事を話したら、やっと今期中に直る予定だと言っていた。
どうも暫くの間予算がつかなかったらしく、県からの発注額も安いので、引き受ける業者がいなかったらしい。

P2080003.jpg9時半に大浜を出発。
前を行くハマちゃん艇を見ると、スターンに何かが垂れ下がっている。
なんだあれ?…と思ってよく見たら、スターンのハッチカバーだった。
「後ろのハッチ閉まってないっすよ」
「え〜」
訪問介護よろしく、海上でハッチカバーを被せてあげる。
朝はパックカートのフレームを一本しまい忘れていたりと、そろそろボケが始まっているのかもしれない…お気をつけてぇ〜(^^。

P2080005.jpg本日のルートは、なるべくコースタルに進んで稲村ヶ崎の裏にタッチし、沖をまっすぐに進んで名島の先端から海の参道を通って森戸神社に向かう。
ただ、午後から北東風が吹き出す…と、予報している気象サイトもあるので、そこそこ気をつけながら行かなければならない。

それにしても、今日はヨットを練習している学生達がたくさんいる。
我々のルート上では、思ったより沢山のヨットが練習していた。
すれ違った女性クルーに聞いてみる。
「(大学では)ヨット幾つくらい持ってるんですか?」
「10艇くらいですかね。」
学生のヨット部が普段どんな練習をしているかわからないけど、なんだかみんな楽しそうだ。

P2080010.jpg潮の透明度はそれほどでも無いけど、逗子マリーナの辺りまで来ると、いつものように海底が見渡せるくらい綺麗。

のんびりと今後の企みなどを話しながら、稲村ヶ崎の手間までやって来たところで、北東風が吹き始めた。
予報よりも少し早い。
これから徐々に上がってくるのかな?…と思った5分後、風は一気に上がり、さっきまでとは全く違う海になってしまった。
目の前にある稲村ヶ崎へのタッチは諦め、名島に向かうことにした。
一旦は直線的なルートを定めたものの、風速10m/sくらいまで上がった北東風の中で沖だしするのは危ない。
風音で声がかき消される中、大声でハマちゃんと話し、風裏の小坪に向かうことにした。
こんな状況ではあるけど、海の色が綺麗なのが救いだ。

P2080014.jpg逗子マリーナの近くまで来ると状況は好転し、穏やかな海が戻ってきた。

P2080017.jpg思いがけず運動をしてしまったので、お腹はペコペコ。
ところが海上から見る小坪の様子が前とは違う。
傍で浮かんでいたサーファーの女性に聞いてみると、去年の台風で被害を受けてしまったらしい。
ご老体パドラー2名は、空きっ腹にムチ打って、北浜まで向かうことにした。

P2080020.jpg風は無くポカポカ、まるで別世界のような北浜に着いて、ようやく昼飯。
いつも趣向を凝らした食事を持参するハマちゃんの昼飯は、春雨入りのチゲスープと鋳造のステーキ用鉄板で焼いた牛ステーキ。
隣でヨダレを垂らしていたら、一口めぐんでくれた。
いつもありがとうございます!

腹ができたところで、新年初漕ぎの定番である森戸神社での安全航海祈願。
真名瀬海岸にカヤックを置き、森戸神社の境内に入ると本殿に足場が組まれていた。
参拝を済ませ、授与所の巫女さんに話を聞くと、昨年の台風で被害を受けたのでこの日から修繕作業が始まったとのこと。
昨年の台風15号と19号は各地に甚大な被害をもたらし、その復興は未だに続いている。
我々は、2020年用の水難除御守をもらって一安心。

P2080023.jpg帰りに通った柴崎では、護岸にテトラポッドの設置作業をしていた。
この作業は初めて見たけど、海の中にも作業員がいて、海中に潜って位置の微調整をしていた。
確かにただ置けばいいというものでもないだろうけど、随分と危険な作業に見えた。

IMG_2427.jpgこれが森戸神社の水難除御守。
水難除や航海安全などの御守りは当然全国各地にあり、「Ocean+α」というサイトでは海や旅にご利益のあるお守りとして、10箇所の神社が紹介されている。
海&旅にご利益のあるお守りがある神社10選(外部サイト)

いろいろなものがあって面白い。
ただ、カヤックなどのマリンスポーツをやる人にとっては森戸神社の水難除御守は最もぴったりな御守りだと思う。
全国のカヤッカーも欲しいだろなぁ。

で、「水難除御守」のお利益はどうか?
これまで無事に遊んで来れたので、 "ご利益はある!!" と言い切りたい。
しかし、この日大浜に帰還し上陸しようとした時に、な〜んでもない、ちっちゃ〜い波で降り沈をしてしまった。
…てぇ〜ことで、 "ご利益はあるはず!?" と訂正しておきます。
今年も油断せず、航海安全でいきましょう!!

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