風の西伊豆放浪記

河津塾でマンゴーとミツバチ、そしてマタギの興味深い講義を受け、美味しい鹿と猪を肴に一杯二杯とお酒が進んでしまった。
料理やお酒の給仕をしてくれた土屋さんの奥さんが、"ご機嫌なヨッパッライ" と化した二人を、この日のネグラまで送ってくれた。
何から何までお世話になりました。

送り届けてもらったのは梅さんが借りている "シェアハウス"。
ただ、シェアハウスと言っても田舎のシェアハウスなので山の中にポツンと建っている。
ヨッパライ1号の梅さんが、しばし玄関の解錠に手間取ったが無事入場。
私に寝床の案内をした梅さんは速攻で寝てしまった。

私は1階の床の間を寝床とすることに決め、持って来たマットと寝袋を広げた。
そして、借りたファンヒーターをONにしたら…電気が切れた。
どうもブレーカーが落ちたらしい。
1号さんに起きてもらい、ブレーカーのありかを捜索。無事再投入を果たした1号さんは、速攻で自分の部屋に戻っていった。

冷蔵庫に入っていたビールをもらい、とりあえず顔でも洗おうかと蛇口をひねってみたら…水が出ない。
洗面所の蛇口もひねってみた…出ない。
ふ〜〜む…水道の元栓が閉じているもよう。

1号さんを起こすのも申し訳ないので、自分一人で元栓を捜索することにした。
iPhoneの懐中電灯アプリを起動し、真冬の屋外に出た。息が真っ白。
難なく元栓を発見。無事水道を開けて歯磨きと洗顔を済ませた。

一息つき、プシュとビールの栓を開けてiPhoneのメールをチェックしようとした…"圏外"。
ふ〜〜む…
ミュージックアプリを起動し、ビールを飲んだ。

P2240014.jpg 翌朝。
土屋さんの奥さんに作ってもらったオニギリを食べ、水道の元栓を閉めてシェアハウスを後にした。
爆睡中の梅さんお世話になりました。

今日は強風予報なのでカヤックは無し。
行こう行こうと思ってなかなか行けなかった「南伊豆遊歩道」を歩く予定。

南伊豆遊歩道は、風波があってカヤックを出せない時に行こうと思っていて、これまで2度ほど計画を立てたことがある。
しかし、現地に到着してみると「あれ?!カヤック出せそうじゃね?!」ってことで、いまだ実現できずにいた。
野性の海 〜小稲から石廊崎漁港〜
玉虫色の空 〜南伊豆 妻良周辺〜


今日は車で妻良まで行き、バスで吉田の入口まで移動。
そこから臨海コースとジャングルコースを歩き妻良まで戻ってくるというすんぽう。

P2240016.jpg 妻良に到着。
風が強烈!
堤防の上にいても、巻き上げられた海水が顔めがけて飛んで来る。
これは…南伊豆遊歩道には行ったことがないけど、海岸沿いで遮るものが無い崖の道は厳しいのでは…。

呆然と考えていても仕方がないので移動して様子を確認することにした。

P2240018.jpg 妻良湾を望む高台から。
風が唸り、油断すると体ごと飛ばされそうだ。
南伊豆遊歩道行きは中止!ん〜〜また行けなかった。

松崎にある町営温泉で "昨日の汗" を流し、昼飯を食いに浮島に向かった。
あそこなら風裏があるだろう。

P2240045.jpg 浮島に到着。
うひょ〜〜すごいすごい!ここまで強烈だとかえって楽しくなってくる。

P2240033.jpg P2240037.jpg P2240040.jpg P2240041.jpg 迫力のある海を眺めながら風裏で自炊。
こんな状況なのに、一番下の写真に写っている断崖には数人の釣り人がいた。
大丈夫なんでしょうか?

ノンビリと過ごして浮島を出発。
安良里の辺りまで来た時に、iPhoneが無いことに気がついた。
車を停め、あっちこっち探したけど見当たらない。
iPhoneには「Find iPhone」がインストールしてあるので、自分のMacから場所を探すことができる。
ただ、こんな場所だとWiMAXのアンテナが立たないから無理だ。

まさかと思いながら浮島に戻ると、石の間に落ちていた。
ふ〜早めに気がついてよかったあ。

P2240046.jpg 土肥港では、ちょうど清水〜土肥間を結ぶフェリーが入って来ていた。
風はあるけど波はそれほどでもないので、大型船はへっちゃらみたい。

あ〜〜南伊豆遊歩道はいつ歩けるんだろうか…。